31年春供用へ改良や舗装工 宇都宮土木の408号宇高バイパス 3分割で管推進工 野高谷交差点 立体化へ詳細設計
[2018/7/19 栃木版]
県は国道408号宇都宮高根沢バイパス2期区間(刈沼町工区)の用地取得を完了し、12月までに7件の改良工と8件の舗装工が発注される見通しとなった。県宇都宮土木事務所によると、改良工のうち第2四半期の管推進工3件は、普通河川刈沼川と唐桶用水の付替えに伴いヒューム管で施工する。第3四半期の4件は開水路による付替え2件に加え、施工360mがLRTの影響範囲となる野高谷交差点南東側の拡幅、260mは同交差点北側の本線の改良工事。同工区では主要地方道宇都宮向田線野高谷交差点との立体化に向け、今年度にも橋梁詳細設計を発注する見通し。予備設計はピーシーレールウェイコンサルタント(宇都宮市)が担当し、上部形式は鋼3径間連続鈑桁の成果品を提出している。
国道408号宇都宮高根沢バイパス刈沼町工区2.6kmは、主要地方道宇都宮向田線平出板戸工区0.6km、同大塚工区1.2kmとともに、国庫補助充当により事業費を集中投資し前倒しで早期の供用を図るもの。刈沼町工区と平出板戸工区は暫定2車線、大塚工区は4車線整備とし、31年春の供用を予定した。宇都宮市と芳賀町が計画するLRT工事による渋滞を緩和する狙いからで、31年度には同地へのLRT工事の着手が見込まれるため。
408号バイパスは、将来の4車線化整備に合わせ宇都宮向田線現道と同バイパス(宇都宮テクノ街道)とのオーバーパスによる立体化が計画されており、このうち現道との野高谷交差点は29年度に予備設計をまとめた。橋長が125m、幅員は車道3.5m×4車線の19.5m。下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎張り出し式橋脚2基で構成。交通流の増加による4車線化整備を見据え、早ければ今年度にも詳細設計を発注する見通しを示している。
改良工7件のうち5件までが同地を流れる刈沼川と唐桶用水の付替え工事。このうち9月までに管推進工L55m(φ1200)、L30m(φ1200)、L30m(φ900)の3件を指名競争入札で発注、工期に6カ月を予定した。
第3四半期を予定する刈沼川と唐桶用水の開水路工2件は、L120mとL100mを指名競争入札で、工期にはいずれも6カ月を見込んでいる。
LRTの影響範囲の拡幅工事は、同交差点南側から軌道の高架化に伴うもので施工延長は約360m。LRTは清原工業団地内の408号バイパス南進区間の現在は宇都宮市道の同団地中央部付近を平面交差後、同市道東側を北進し、野高谷交差点付近で高架となり、同交差点に沿って東に向きを変える。県は高架区間の影響範囲となる拡幅工事を第3四半期に発注する予定。
第3四半期発注で約260mを施工するのは、同交差点北側の本線工事。盛り土区間が一部未施工となっており、改良工を発注するもの。
舗装工8件はいずれも第3四半期の発注。3000平方mを標準面積に、2層と4層の工事に工期4カ月を予定、指名競争入札で発注する。