西側の早期事業化&全線開通を 沿線自治体が知事に要望(北千葉道路)

[2018/7/20 千葉版]
 沿線の自治体で構成する「北千葉道路建設促進期成同盟」(会長・清水聖士鎌ケ谷市長、事務局・鎌ケ谷市道路河川整備課)は19日、総会を開催するとともに、委員らが森田健作知事を訪問し、未開通区間の早期整備などについて要望した。全線開通の実現に向け、小室インターチェンジ(IC)以西の区間の早期事業化や全線直轄編入への要望に加え、31年度の道路予算全体の増額も盛り込んだ。

 同期成同盟は、鎌ケ谷市と市川市、印西市、船橋市、松戸市、成田市、白井市の7市の首長と、各市議会の議長らが委員や監事を務めているもの。当日は清水会長のほか、副会長の板倉正直印西市長、委員の小泉一成成田市長、伊澤史夫白井市長らに加え、市川市を除く6市の市議会議長が県庁を訪れ、その波及効果の高さなどを訴えた。

 要望書の内容は次の通り(抜粋)。

 【内容】

 北千葉道路は沿線地域の慢性的な交通混雑などの課題を解決するとともに、首都圏北部から成田空港までの所要時間の短縮による国際競争力の強化や、県北西部における地域産業振興や経済の好循環をもたらすストック効果、地盤の強い北総台地上をルートとする緊急輸送路の役割が期待され、本年6月の外環道の開通に伴い、整備への機運が一段と高まっている。

 全体約43kmのうち、既に約26kmが供用し、成田市船形~押畑間約3・8kmが本年度内に開通予定であり、東側の成田市内の約3・7kmについても、整備が着々に進められている。

 残る西側に位置する市川市から鎌ケ谷市までの約9kmの区間を含む、小室IC以西の約15kmについては、29年度の県道路協議会において、自動車専用道路を直轄事業と有料事業の合併施行の計画とすること、都市計画変更及び環境アセスメント手続きに向け国が協力するとの方針が確認された。ついてはその重要性や現状を理解・賢察し、地域に利便性の高い道路とするとともに、早期全線開通の実現に向けて、次について要望する。

 1.全線開通の実現に向け、西側区間(小室IC以西)の早期事業化及び全線の直轄編入を図ること

 1.北千葉道路の西側区間(小室IC以西)は、

 ・有料道路事業制度を活用し、専用部と一般部を併設した規格の高い道路を早期に整備すること

 ・道路構造及びICの位置の検討に当たっては引き続き、国・県・沿線市で協議するとともに、地域の活性化に寄与するよう配慮すること

 ・都市計画変更及び環境アセスメント手続きについては、引き続き地域住民等へ丁寧に説明するとともに、速やかに進めていくこと

 1.北千葉道路の成田市内の事業中区間は、

 ・国施行区間については、今年度の開通に向け着実に整備を促進するとともに、引き続き4車線での整備を図ること

 ・県施行区間については、引き続き整備を推進すること

 1.長期安定的に道路整備・管理を推進するため、新たな財源の創設を検討するとともに、31年度は道路予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

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