宇都宮土木の国道123号 刈沼川ボックスを設計 氷室町工区1400m事業化へ
[2018/7/13 栃木版]
県は宇都宮市氷室町地内で、車道2車線の狭あい区間となっている国道123号の整備を計画している。芳賀町境までの1400mについて4車線(W23.0m)に拡幅するもので、26年度に概略設計、27年度には路線測量を行い道路幅を確定してきた。既設の法線に沿って現道南側に拡幅を計画しており、28年度は普通河川刈沼川との渡河位置周辺の地質・土質調査、29年度には道路詳細設計を実施している。県宇都宮土木事務所によると、今年度は事業化を見据え刈沼川の横断ボックスの詳細設計を発注する見通しを示した。
路線沿いには清原東小学校が立地し、拡幅に合わせ自転車専用通行帯の配置、流末を処理する調整池の新設と機能補償のための取水堰の改築などを検討。事業化に向けて今年度にも地元説明会の開催を計画している。
計画の幅員構成は、車道が3.25m×4車線の両側に自転車通行帯を確保した路肩1.5m、歩道は両側に3.0mを配置する。付加車線として右折レーンは、宇都宮市道の東の杜公園通りが南に分岐する交差点を計画している。
同地域の国道123号の整備は、真岡土木事務所管内で宇都宮市境まで水橋西工区として4車線幅で用地を確保し、暫定2車線による供用が完了している。
宇都宮市内の現道は芳賀町に向かい右に緩やかなカーブを描く下り坂となっており、刈沼川の谷地を抜けた後、芳賀町境付近では左に緩いカーブを描く。区間内には刈沼川をボックスで渡河。渡河位置の南側には取水堰があり、拡幅に伴い機能を補償するため改築を検討していく。ルートの概略と詳細設計はダイミック(宇都宮市)、路線測量は東亜サーベイ(同)、地質・土質調査は芙蓉地質(同)が担当した。
氷室町地内で2車線となっているのは、同国道から一般県道下高根沢氷室線が分岐する交差点(東小前交差点)東側約200m付近から。同県道が分岐する交差点には清原東小学校が立地しており、整備は通学児童の安全を確保することが目的。同交差点の国道123号には、両方向に右折レーンが設置され、全幅は25.0mで整備済みとなっている。
現道は8.0~9.0m。同小学校に近い箇所には、両側に1.0m程度の歩道が設置されているものの、小学校から離れるにつれ、片側歩道になり、芳賀町境付近では歩道が未設置となっている。
宇都宮市道が分岐する東の杜公園通りとの交差点は、市営墓地にアクセスする通りで、お盆や彼岸などのシーズンには交通量が増加。同交差点は形状が悪く、付近には歩道が設置されていないことから、歩行者・自転車と車両が交錯する危険性が指摘されている。