複合文化施設を13日公告 工期27カ月 新築工事が3分離(石巻市)
[2018/7/11 宮城版]
石巻市は、複合文化施設の新築工事について、13日に一般競争入札を公告する予定だ。発注見通しでは、工事が建築、機械設備、電気設備の3分離で、いずれも工期に約27カ月を設定している。市は30年度予算で、同施設の整備事業に災害復旧分と合わせ3カ年(30~32年度)で120億8500万円の継続費を組んでいる。
同施設は、大震災で被災した石巻市民会館と石巻文化センターの代替え施設として、石巻トゥモロービジネスタウン(開成1-8他)内に新築する。敷地面積は約2.2ha。建物はRC+SRC+S造3階建て延べ約1万3200平方mの規模。内部には博物館エリア、生涯学習エリア、1250席の大ホール、300席の小ホール、楽屋などを設ける。駐車場は常時と臨時用で計296台分、駐輪場は100台分を確保する。
施設整備の継続費は、整備事業が68億7076万円、災害復旧事業が52億1423万円。これは工事費や工事監理業務委託費、展示関連の経費に充てる。
年割額は、整備事業の30年度が4億4597万円、31年度が31億4921万円、32年度が32億7558万円。災害復旧費事業は30年度が3億4045万円、31年度が24億7106万円、32年度が24億0271万円となっている。
新築工事は、市議会9月定例会で請負契約の承認を得て着工し、約27カ月で完成させる。33年2月のオープンを目指す。新築の基本構想・基本計画は三菱地所設計(東北支店・仙台市青葉区)に委託。基本設計・実施設計は、建物本体を藤本壮介建築設計事務所(東京都新宿区)、展示工事を乃村工藝社(本社・東京都港区)がまとめている。