工事・業務1156件 石巻復興公園10ha造成 発注予定を更新(宮城県出納局)
[2018/7/3 宮城版]
宮城県出納局は7月2日、更新した発注予定を公表した。第2四半期以降に発注する工事、業務委託は7月1日時点で計1156件(工事806件、業務委託350件)を予定。29年度同期比で210件減となった。工事案件では石巻南浜津波復興祈念公園(石巻市)の造成工事を、第2四半期に発注する。老朽化した視覚支援学校(仙台市青葉区)の寄宿舎については、第2四半期に改築工事の一般競入札を公告する。
宮城県が更新した発注予定によると、発注額が250万円以上となる工事案件は、7月2日付で一般競争入札を公告した分も含めて806件を予定。29年度同期比で191件減。本年度当初からは280件減少した。
四半期別の件数は、第2四半期が606件(75.2%)、第3四半期が154件(19.1%)、第4四半期が46件(5.7%)となっている。
部局別の発注件数で最も多いのは土木部の369件(本庁111件+出先機関258件)で、全体の45.8%を占めている。次いで農林水産部の227件(本庁10件+出先機関217件)で、占有率は28.2%。
このほか、県警本部が61件(本庁のみ)、教育庁が57件(本庁53件+出先機関4件)、企業局が53件(本庁10+出先機関43件)を発注。保健福祉部は仮設住宅解体工事23件を含む計26件の工事を発注する。
石巻市南浜地区に国、県、石巻市が共同で整備する復興祈念公園について、土木部都市計画課は第2四半期に「石巻南浜津波復興祈念公園造成工事」の一般競争入札を公告する。同公園の造成工事は2月に、東部土木事務所が発注している。今回は本庁が発注する初の造成工事となる見込み。県営部分となる22.2haのうち、善海田池の護岸や排水路2300mの整備などを行う。工期は約18カ月、概算工事規模は5億~22億9000万円を試算している。
視覚支援学校の建て替え事業に際し、土木部営繕課は本年度、寄宿舎を建て替える方針。第2四半期に「視覚支援学校寄宿舎改築工事」の一般競争入札を公告する。既存寄宿舎の南西側に、RC造3階建て延べ1146平方mの規模で建て替える。工期は約16カ月、概算工事規模は2億~5億円を試算。完成後に既存寄宿舎を解体する。
復興道路の整備では、女川町小乗浜を通る女川牡鹿線の改良として「小乗浜道路改良工事」を第2四半期に発注する。工事は土木部道路課が所管。延長1200mを整備する。
橋りょうの整備では旧北上川河口に新設する新内海橋に関し、「新内海橋災害復旧取付道路工事その2」を第2四半期に発注する。軟弱地盤となる同橋のアプローチなど654mを対象に、地盤改良や軽量盛土、舗装などを行う。
仙台塩釜港・塩釜港区(塩竈市)の港湾施設整備では、貞山ふ頭2号上屋新設工事を第2四半期に発注する。発注業種は建築一式工事。S造平屋4050平方mの上屋を建設する。
このほか、今春から新校舎の供用を始めた宮城農業高校(名取市)と気仙沼向洋高校(気仙沼市)では、震災以降に使用してきた仮設校舎を解体する。営繕課が第2四半期に「農業高仮設校舎ほか3件解体工事」と「気仙沼向洋高仮設校舎解体等工事」を発注する見込み。概算工事規模はともに1億~5億円を試算している。