真岡土木の408号真岡南バイパス 294号付近調整池が詳細設計 地盤改良4件発注 長田幹線排水路函渠工を一般競争
[2018/6/30 栃木版]
県は真岡市の国道408号真岡南バイパス(L3100m)について、中央部約600mの谷地となっている区間の軟弱地盤対策としてパワーブレンダー(中層混合処理工法)に決め、今年度は第3四半期に指名競争で4件の工事を発注。中央の盛り土区間では市道等3カ所と長田幹線排水路(管理用道路併設)1カ所の計4カ所がアンダーしボックス工を施工、第2四半期に一般競争で同排水路の函渠工を発注する。計画の2カ所の調整池のうち今年度は、国道294号付近の詳細設計を予定。県真岡土木事務所によると、地盤改良は今年度末で約8割の工事発注を完了する見通しとし、31年度以降は残る120mを実施していく。
今年度発注する地盤改良工は、容量3500立方m規模を4件。いずれも指名競争で工期に5カ月、第3四半期の発注を予定した。同バイパスは暫定2車線による供用を予定しているものの、地盤改良は道路用地全体の4車線分を施工する。
一般競争対象の長田幹線排水路の函渠工は、幅6.0m、高さ3.5m規模のボックス工で延長は約30m。工期に6カ月を予定し第2四半期に発注する。
調整池は294号交差点付近と水路横断部南北(茅堤調整池)を合わせ2カ所を計画した。茅堤調整池は第2工区で排水路で南北に分離されており、すでに工事に着手している。294号付近は第1工区で今年度に詳細設計を発注する見通し。
道路詳細設計は、起点となる南側の国道294号交差点から一般県道真岡筑西線までの1000mがシーアイエス(宇都宮市)。真岡筑西線交差点から真岡市道250号交差部までの中央部1400mが新日本建設コンサルタンツ(同)。北側の主要地方道真岡上三川線までの780mに加え、軟弱地盤対策の工法の検討は、富貴沢建設コンサルタンツ(同)が担当した。
アンダーパス4カ所は南側から真岡市道4154号が1号函渠(W5.7m×H5.9m)で延長が28.5m、同4155号の2号函渠(W6.2m×H5.7m)は延長25.3m、認定外道路の3号函渠(W5.0m×H3.5m)が延長29.4m、今年度工事を発注する長田幹線排水路は4号函渠(W6.0m×H3.5m)で延長が30.0m。詳細設計は建設技術研究所(東京都中央区)が担当した。
茅堤調整池のうち南側の面積は2314平方m、容量2036立方m。北側は面積6241平方m、容量5775立方mで計画。第1工区に予定する294号交差点付近の調整池は概略設計段階で現在のところ、面積4480平方m、容量2049立方mを試算している。
また、第1工区で機能補償として5カ所の市道(赤道等)を集約し同バイパスをオーバーパスする跨道橋は、橋長が39.0m、幅員が7.5m。上部工形式はポストテンション方式PC中空床版桁で、下部工は杭基礎逆T式橋台2基。基礎は場所打ち杭φ1200とし、A1橋台が16本、A2橋台12本。設計はシーアイエスが27年度にまとめた。
408号真岡南バイパスはこれまでの検討で、終点部の主要地方道真岡上三川線をオーバーパス(4車線化供用後)、区間内の主要3交差点については平面交差で交通を処理する計画。交差点は起点の南側から国道294号、一般県道真岡筑西線、真岡市道250号の3カ所で、25年度に路線測量、26年度には道路詳細設計を行い交差点の形状などを検討、27~28年度にかけて道路整備に必要な構造物設計などを進めてきた。当面は暫定2車線により供用を目指すもので、32年度の完了を見込み、事業費には約58億円を試算している。
真岡南バイパスは、寺内地内の国道294号から分岐し、長田地内の主要地方道真岡上三川線で、すでに4車線で供用している408号真岡バイパスに接続、鬼怒テクノ通りを構成する地域高規格道路。延長は3100mで、完成形は車道4車線の全幅が30.0m。設計速度は時速60km。
同バイパスの4車線化による幅員構成は、本線18.5mに車道(W3.5m×4)の中央に分離帯2.0m、路肩1.25m×2を設置。車道の両側には沿道の機能補償として歩行者・自転車などが通行できる副道(W5.0m×2)を配置する。車道と副道の間には0.75mの施設帯を確保する計画。