パシコンと優先交渉 仙台東道路の計画検討(仙台河川国道)

[2018/6/26 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は25日、「仙台東部地区幹線道路整備計画検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、パシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を優先交渉権者に特定した。来月には同社と委託契約を結ぶ見通し。同業務では、仙台東道路の整備計画を検討するとともに、検討に必要な道路予備設計をまとめる。

 同業務の具体的な内容は▽課題等に関する意見聴取と結果のとりまとめ▽道路整備計画の比較評価資料作成▽社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会の資料作成▽延長9kmの道路予備設計──となっている。履行期限は31年2月28日。

 仙台東道路は、仙台市の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路に指定されている。県や仙台市はこれまで、その整備実現に向けて国交省に対し、整備計画の作成を要望し続けてきた。

 県が構想する仙台東道路は、仙台市中心部から仙台東部道路までを結ぶ自動車専用道路。整備効果として、仙台市内の渋滞解消や物流面の強化、観光振興のほか、宮城野原地区に設ける広域防災拠点の機能強化をも視野に入れている。

 東北地方整備局ではこれまで、仙台都市圏の道路整備という位置付けで複数年にわたり調査を進めてきた。28年度には仙台都市圏の道路整備計画検討業務を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託。29年度には仙台都市圏の幹線道路整備計画検討業務をパシフィックコンサルタンツに委託した経緯がある。

 本年度になって初めて「仙台東道路」の路線に限定した形で調査費が予算化されたことから、同線の計画段階評価に向けた検討を進める。

 今回の業務では、仙台東部地区で解決すべき道路交通と地域の課題や、仙台東道路の必要性と整備方針を整理し、具体的な道路整備計画を検討する。併せて、道路予備設計を作成する。予備設計では複数のルートを検討することになるが、仮のルートとして延長9kmが設定されている。

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