大和町で善川の築堤 樋門新設と一括 詳細設計を公告(北上川下流)

[2018/6/15 宮城版]
 国土交通省北上川下流河川事務所は、黒川郡大和町で善川の堤防強化を進めるとともに、樋門1基を新設する。堤防強化は、同町内で現在進めている吉田川の床上浸水対策特別緊急事業とは別に、一般河川改修事業で行う。14日には、延長600mの築堤と樋門の詳細設計業務を一括し、簡易公募型競争入札を公告した。7月13日に開札する。

 築堤と樋門を計画しているのは、床上浸水対策特別緊急事業で整備する善川遊水地より下流側の区間。県から管理を引き受けた場所で、既存の堤防が低いため、2~3mほど盛土して天端を舗装する。多くは腹付盛土になる見込み。樋門のサイズなどは詳細設計で決める。

 14日に公告したのは「善川蒜袋地区樋門等詳細設計業務」で、延長600mの築堤と樋門1基の詳細設計や、測量、地質調査を実施する。履行期間は31年3月15日まで。

 入札の参加資格は、県内に事業所を置き、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けている単体企業、または同業務か測量、地質調査業務の資格認定を受けている設計JV。

 入札は、21日まで参加表明書、7月4日まで技術提案書、同12日まで入札を受け付ける。同業務では、受注者の希望により、UAVを用いた公共測量や建設生産プロセスの全体でCIMモデルを活用できる。

 吉田川の床上浸水対策特別緊急事業は、27年9月の関東・東北豪雨で吉田川などが氾濫したことから、同事務所が34年度までかけて善川遊水池と竹林川遊水池の整備や、河道掘削、築堤を進める。今回の一般河川改修事業による築堤と樋門新設は、床上浸水対策事業に連動したものとなる。

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