高政ら4社が立地 3地区に水産加工場を建設(女川町)

[2018/6/12 宮城版]
 牡鹿郡女川町は、水産加工流通施設用地への立地事業者を募集し、応募があった5社の中から、4社への土地提供を決めた。4社は高政、ワイケイ水産、マルキン、万石の粒。いずれも町内の事業者で、3地区の4区画に水産加工処理施設を建てる。今後は施設整備の補助金を申請し、認められれば町と土地の定期借地契約、または売買契約を結ぶ。

 立地場所と区画面積は、高政が石宮地区の5573平方m、ワイケイ水産が同地区の7038平方m、マルキンが小乗浜地区の1962平方m、万石の粒が伊勢地区の7485平方m。ワイケイ水産は水産加工処理施設に冷蔵施設を併設する。

 町は今回の3地区と角浜地区の計6区画を対象に、1月15日~2月28日に立地企業を募集した。角浜地区には応募がなかった。補助金の申し込みも同時に受け付け、先月には選定委員会(委員長・西川正純宮城大学教授)を開いて事業者から提出された事業計画を審査した。

 補助金は、復興交付金の水産業共同利用施設復興整備事業を活用し、補助対象事業費の8分の7以内を交付する。事業期間は原則32年3月末まで。

 補助金の上限額は、水産物加工処理施設が20億円または「敷地面積×2万円」で積算した金額のどちらか少ない額、水産物鮮度保持施設が10億円または「敷地面積×2万円」で積算した金額のどちらか少ない額。

 町では現在、今回応募がなかった2区画を含む4地区の計9区画を対象に、水産加工場や冷蔵施設などの整備事業者を募集している。締め切りは29日。審査を経て7月下旬ごろに選定結果を通知する予定。

 応募対象の地区と区画面積は、石宮地区の3668平方mと1591平方m、伊勢地区の2435平方mと1439平方m、角浜地区の1596平方mと1962平方m、2571平方m、小乗浜地区の2866平方mと1688平方m。いずれも大震災後に町が造成した。

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