豊里こども園設計 関・空間設計が落札 1500平方m園舎建設へ(登米市開札速報)
[2018/5/22 宮城版]
宮城県登米市は5月21日、同市豊里町内でのこども園新設に関し、「仮称・豊里こども園整備事業基本設計・実施設計業務」の指名競争入札を開札した。関・空間設計(仙台市青葉区)が1落2388万円で落札した。210人の園児を受け入れる床面積1500平方m程度の園舎整備について、設計業務を委託する。市は31年度に建設工事を発注し、33年4月の開園を目指して整備する。
豊里こども園の設計業務の入札には、20社が応札した。参加者や予定価格は後日、正式に公表される見込み。同業務の履行期間は31年3月29日まで。
市は待機児童の解消や小児教育の充実を図る上で、認定こども園の整備を各地で推進している。このうち、豊里こども園は市立の豊里保育園と豊里幼稚園を統合し、定員210人(保育所150人+幼稚園60人)の施設を整備する。当初は民設民営を模索したが、整備事業者の応募がなく、公設公営に切り替えた。
建設地は豊里町小口前71-1ほかの「花の公園」。公園内の既設の遊具などを撤去し、敷地3421.8平方mを確保する。そこに床面積1500平方m程度の園舎を建設する。規模や構造などは今後、設計の段階で固めていく方針だ。
市は本年度、設計業務の取りまとめを行うとともに、事業用地の確定に向けて用地測量業務と地質調査業務を委託する考え。今後、指名競争入札によって委託者を選定する。
同こども園の整備ではまず、花の公園内の遊具を撤去し、跡地を整地する。市は31年度に遊具の解体工事を発注する方針だ。その後、同年度中に本体の建築工事を発注する。工事は31、32年度の2カ年で進めることとし、32年度には外構工事を発注する。開園予定は33年4月。
花の公園の西側には現在、豊里保育園が隣接している。同公園がこども園の整備によって面積が縮小する分、市は完成後に豊里保育園を解体し、跡地を同公園の敷地として編入する方針。