6社応札も低入で保留 閖上公民館・体育館の建築(名取市17日開札速報)
[2018/5/18 宮城版]
名取市は17日、事後審査型の一般競争入札4件を開札した(開札速報一覧は別表参照)。このうち閖上公民館・体育館改築の建築工事には6社が応札。最低札は4億6900万円を投じた深松組(仙台市青葉区)となったが、調査基準価格を下回ったため、落札決定を保留し低入札価格調査を実施する。
新公民館と体育館は、閖上西区画整理事業区域内の閖上1丁目74他の敷地約4000平方mに復旧する。規模はRC造一部S造2階建て延べ1778平方mで、このうち公民館が1000平方m、体育館が777平方m。公民館棟は2階建てで1階に事務室やトイレ、カフェロビー、調理室など、2階には会議室を備える。体育館棟はメーンのアリーナや電動可動ステージ、トイレ、更衣室などを配置。2施設は利用者の利便性も考慮し、1階で接続する。敷地内には駐輪場と30台程度の駐車スペースを確保する。
建築工事では、2棟の本体建設を請け負う。工期は31年3月29日まで。工事は議会承認案件のため、低入調査後、6月定例会会期中の契約締結議案提出を目指す。
2施設の復旧に向けた設計業務は日新設計が手掛けた。今後、電気設備工事や機械設備工事、外構工事を別途、分離で発注する見通し。
旧閖上公民館は隣接する旧学校施設の体育館を渡り廊下でつなぎ一体的に使っていた。大震災で被災し、どちらも解体されている。
保育所、消防署も保留
同日開札の「閖上保育所改築・建築工事」、「名取市消防署閖上出張所改築・建築工事」の2件も低入のため落札決定が保留となった。保育所は4社、出張所は2社がそれぞれ応札している。
新保育所は区画整理事業区域内の閖上字佛文寺52他7筆の敷地2000平方mに建設。建築工事では木造平屋延べ566平方mの本体施設とプレハブ平屋約18平方mの倉庫を新設する。工期は31年1月31日まで。
設計はみやび建築工房(仙台市若林区)が担当。学校法人わかば学園が運営する。今後、屋外の園庭や常設のプールなどの外構と施設の電気設備、機械設備を分離で入札する。31年4月の開所を目指す。
閖上出張所についても、外構、電気設備、機械設備工事のほか、自家発電施設や潮位計データ受信アンテナの設置工事も別途発注する見通しとなっている。