柴田町富上で農地整備 32年度の事業化が目標(県大河原振興)
[2018/5/17 宮城版]
県大河原地方振興事務所は、柴田郡柴田町の富上地区で農地整備事業を計画しており、32年度の事業化を目指している。事業期間は7年を計画。概算総事業費は16億2000万円を試算している。受益面積は107.9haで、ほ場を大区画化し、農地の集積や営農の効率化を図る。同事務所ではこのほか、本年度から管内5地区で農地整備事業の調査計画を進める。
富上地区は、五間堀川の左岸側に広がる水田地帯。既存の農地は1区画当たり10aと狭いため、農業競争力強化基盤整備事業でほ場を1haの区画に広げ、道路や排水路、用水路なども整備し直す。
計画では、道路が延長15.5km、排水路が排水フリュームで延長17km、用水路がパイプラインで延長16.5km、揚水機場が2カ所、暗渠排水が101haを対象に整備する。
区画整理に向けては、28年度に調査計画に着手。基本計画作成業務は大江設計(仙台市青葉区)に委託した。本年度から31年度にかけては、事業計画を作成するとともに、土地改良法の手続きを進め、国や県の審査を経て事業化につなげる。
一方、本年度から調査計画を進める5地区は、角田市の尾袋川東地区、柴田町の入間田地区と船迫地区、川崎町の古関地区と小沢地区。基本計画作成業務は、市町ごとの3件に分け、第1四半期に指名競争入札で委託する。3件とも履行期間は約9カ月。概算業務規模は、柴田町2地区の1件が500万~1000万円、残り2件が250万~500万円。
受益面積と概算総事業費は、尾袋川東が85haで17億円、入間田が79.1haで15億8200万円、船迫が59.1haで11億8200万円、古関が32.3haで8億0800万円、小沢が18.1haで4億5300万円となっている。