システム環境研究所が最優秀 施設整備へ基礎調査(県千葉リハビリセンター)
[2018/5/17 千葉版]
県障害福祉事業課は、県千葉リハビリテーションセンター(千葉市緑区誉田町1-45-2)の施設整備を図るための基礎調査の委託に向けたプロポーザルで、システム環境研究所(東京事務所・東京都中央区)を最優秀提案者に選定した。選考委員会は今月9日に開かれ、3件の応募の中から選ばれたという。
委託期間は契約日から31年3月25日まで、委託金額は1,600万円以内(税込み)をそれぞれ設定していた。
この業務は、同センターが昭和56年の設置から40年近くが経過、施設の老朽化や狭あい化が課題となっていることから、県民のニーズに十分に対応できていないため、今後同センターが担うべき機能や役割、必要な施設規模などを検討するに当たり、データの収集や内外部環境の分析、建設用地などの調査・検討を進めるのが目的。
業務では比較する公的総合リハビリテーション病院の選定や調査項目および方法の検討、施設別の利用者の調査・検討、現況調査と課題の抽出、センターに求められる機能・役割と整備方針の検討に加え、現敷地内と県が指定する移転候補地に対する調査と評価基準の整理、合理的な現地建て替えの工法の検討と、これらに伴うそれぞれ概算事業費の試算などを含めている。
今回の調査に先立ち県は23年度、将来の施設整備の方向性をまとめることを目的に「県千葉リハビリテーションセンター施設整備計画策定に係る調査業務委託」を発注しており[1]現地での建て替え[2]現地での大規模改修[3]移転建て替え──の3工法について比較しており、基礎調査ではこれを踏まえる。
同センターは複数棟で構成されており、昭和60年に建てられた本館・中央棟(RC造4階建て延べ1万4,326平方m)や、居住棟(RC造3階建て延べ8,916平方m)などがあり、リハビリテーション医療施設のほか、肢体不自由児施設や重症心身障害児施設などが配置されている。