市道約570mを拡幅改良 31・32年度に工事 市道朝日2号線 歩道橋設置も(岩沼市)
[2018/5/15 宮城版]
岩沼市は、狭あい道路の市道朝日2号線の拡幅改良に向けて測量調査設計業務を日本工営(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。改良は総延長593mのうち、約570mで予定。幅員8mを確保するほか、歩道橋を1カ所架設する。業務では用地測量や歩道橋の詳細設計を年度内にまとめる。31年度に着工し、32年度までの2年をかける見通し。
同業務は11日に8社を指名して競争入札を開札。日本工営が1048万円で落札している。予定価格は1826万円で落札率は57.4%となった。業務内容は用地取得に向けた2.21haの用地測量、土質と岩盤の機械ボーリング、歩道橋詳細設計。履行期間は31年2月28日まで。同社は28、29年度に道路詳細設計や予備設計、管渠工、歩道橋の概略設計などの業務も担当している。
朝日2号線は、朝日地区と塚越地区をつなぐ総延長593mの道路。起点は都市計画道路の朝日竹の里線付近、終点が市道長岡三色吉線との合流部となっている。岩沼駅西側の団地から、仙台方面に抜ける近道として市民に利用されているほか、小学生の通学路にもなっているにも関わらず、現道は幅員約2.7mと狭く、車両同士や車両と通行人とのすれ違いが危険な状況だ。
改良では、道路幅員を車道5.5m(舗装)、片側歩道2.5mの計8mとし安全な通行を確保する。周辺は田んぼのため地盤改良が必要となりそうだ。ルート上の丸沼堀については現在設置されているボックスカルバートを延伸させて対応する。歩道橋は同線の北側を流れる承水路を跨ぐ形で計画しており、長岡三色吉線の歩道と連続させる。延長や形式は今回の業務の中で固める。
今後のスケジュールは、本年度に用地取得を進め、順調にいけば31年度に着工し、32年度の2カ年をかける計画だ。拡幅改良事業は社会資本整備総合交付金を活用する。