塩浜学園は分離で第1四半期 卸売市場下に雨水貯留施設(市川市発注予定)
[2018/4/27 千葉版]
市川市の30年度の発注予定工事が26日、明らかになった。現時点で1件当たりの設計金額が250万円を超える発注が予定されている工事の件数は169件で、このうち3件の随意契約(いずれもエレベーター改修工事)を除き、全て一般競争入札での発注が計画されている。今年度の目玉工事となる「塩浜学園新築工事」は、建築、電気設備、機械設備に分離し、約23カ月の工期で第1、エレベーター設置工事は第4四半期の発注が予定されている。
発注予定工事を発注予定時期別にみると、第1四半期が90件、第2四半期が54件、第3四半期が23件、第4四半期が2件。工事種別では土木一式工事が71件で最も多いほか、舗装工事が30件、建築一式工事が21件、管工事が17件、とび・土工・コンクリート工事が10件、電気工事が9件などとなっている。
同市初の小中一貫校である塩浜学園(では、校舎と屋内運動場を建て替える計画。30年度の当初予算で、3カ年総額43億3,000万円(30年度は14億4,000万円)の継続費が設定された。
市ではRC造4階建て延べ約7,300平方mの校舎と、RC造2階建て延べ約2,000平方mの屋体を敷地内に建設する考えで、設計は桑田建築設計事務所(千葉市美浜区)が担当。校舎・屋体の新築と既存の給食棟改修、S造平屋の渡り廊下新設や完成後の既存校舎・屋体などの解体、外構と雨水貯留施設の整備などが計画されている。
スケジュールをみると、既存プールの解体に着手した後、9月から32年6月までの工期で、校舎と屋体を新築し、同9月の供用開始と旧校舎の解体着手、33年4月からの完全供用開始を目指す。
新築に当たっては付帯工事として、新築工事に伴う給排水設備改修工事(公告済み)とプール取壊し及び仮設渡り廊下等新設工事、放送室移設等改修工事を、いずれも第1四半期に4・5カ月の工期で入札する予定だ。
新施設完成後に解体を予定している建物についてはまた、前期課程の校舎棟がRC造4階建て延べ6238平方m、屋体がS造2階建て延べ984平方m(ともに昭和56年築)、後期課程は校舎棟(屋体)がRC造4階建て延べ6,138平方m(同57年築)となっている。
塩浜学園は市内各小中学校の連携のモデル校として、隣接する旧塩浜小と旧塩浜中を統合し、27年4月に同市初の小中一貫校として新設された学校。28年4月には県内初の義務教育学校となっている。
このほかの主な工事をみると、4月に民営化された市川地方卸売市場で、雨水貯留施設の整備工事が予定されている。工期は約18カ月を見込み、基本設計は25年度に東洋設計(千葉支店・千葉市中央区)、詳細設計は29年度に和合建設コンサルタント(千葉市中央区)がそれぞれ担当した。第1四半期に入札する。同市場ではこのほか、買受人組合事務所等取壊し及び階段新設工事の発注も第1四半期に予定する。
岩堀建設(市川市)らの施工で建替工事が進められている東消防署高谷出張所(高谷2023-10)では、旧庁舎の解体工事と外構工事を合わせて第3四半期に入札予定。工種は建築一式工事。土木一式工事についてみると、堀之内2~3丁目の「都市計画道路3・4・12号函渠築造工事」は9カ月の工期で第1四半期に一般競争入札。このほか汚水管渠布設工事は21件の発注が予定されている。
同市が進めている、歩道の整備などを含む「人にやさしい道づくり工事」は30年度、5件の発注を予定。同様に水路の補強を図る蓋架柵渠の改修は2件を予定する。
複数年で進めている市川漁港の改修事業では、外郭施設工事と既存防波堤撤去を伴う浚渫工事、護岸補強緊急対策工事の3件の入札をいずれも第1四半期に予定。冠水表示板2カ所と冠水センサー1カ所を整備する「大町レクリエーションゾーン整備工事(その1)」は、工期に8カ月を見込んでいる(発注予定工事の一覧は市のホームページ参照)。