重要800カ所、26.2万mに 新規に黒川と出流川 県管理は131カ所で6.9万m
[2018/4/26 栃木版]
県は25日、30年度県水防協議会(会長・福田富一知事)を県庁で開き、県のほか、県議会、関東地方整備局、宇都宮地方気象台、陸上自衛隊などから各代表が出席した。今回の会議では、30年度の県水防計画案について協議。県管理河川と国管理河川における重要水防箇所の見直しなどを承認した。県内全体では、800カ所・総延長26万2969mとなっている。
会議に先立ち、会長代理の江連隆信県土整備部長は、「近年では全国各地で自然災害が発生しており、被害も激甚化。災害は、いつ発生してもおかしくない状況にある。本県では今年度から組織を改編し、河川課内に県土防災対策班を設置。県防災対策協議会も設立して関係機関と連携し、ハード・ソフト両面から災害への取り組みを行っており、防災対策の強化を図っている。今後も、各関係機関と密接な連携を図って水防体制を強化し、水防活動が円滑にできるよう万全を期したい」とあいさつを行った。
今年度の水防計画における重要水防箇所の見直しにおいて、県の管理区間は重要度Aが29年度から39カ所減少して38カ所、総延長は1万1393m減少して2万5916mとなった。重要度Bは29年度から32カ所増加して93カ所、総延長は1万0920m増加して4万3964mとなっている。合わせて131カ所・総延長6万9880mが県管理区間の重要水防箇所となる。
国の管理区間は重要度Aが29年度から3カ所増加して138カ所、総延長は427m減少して3万4502mとなった。重要度Bは29年度から14カ所増加して479カ所、総延長は1470m増加して15万3802mとなった。要注意区間は29年度から1カ所減少して39カ所、総延長は729m減少して4786mとなった。危険水位箇所は4カ所減少して、13カ所。合わせて669カ所・総延長19万3089mが国管理区間の重要水防箇所となる。
国と県の管理区間を合わせた県内の重要水防箇所は、29年度から5カ所増加して800カ所、総延長は159m減少して26万2969mとなっている。
県管理河川の重要水防箇所について30年度は、新規に重要水防箇所と指定されたのが、黒川(日光)と出流川の2河川2カ所となった。2カ所とも、重要度Aとなっている。新規に指定された理由については2カ所とも、築堤工事が完了し、経過観察を行うためとしている。
指定が解除されたのは、8河川9カ所。指定が変更されたのは、13河川40カ所となった。