堤防と道路を一体化へ 河北桃生線の延長1.1km 詳細設計を月内公告(県東部土木)

[2018/4/20 宮城版]
 県東部土木事務所は、石巻市福地地区で、主要地方道河北桃生線の延長1.1kmを付け替え、北上川の河川堤防と一体化することを検討している。堤防の上に同線を通す方向で調整しており、月内にも道路(横川道路)詳細設計業務の一般競争入札を公告する。地元からは早期の工事着手を要望されていることから、できる限り早い段階で着工し、本年度から3カ年ほどで完成させたい意向だ。

 河北桃生線は、北上川の右岸沿いを通って石巻市内の国道45号と国道398号とを結んでいる。福地地区の辺りは、横川集落があるため、やや川沿いから離れて道路が横断している。集落の家屋沿いを抜ける区間は、道路がクランクして通りにくくなっているため、地元から改良が望まれている。

 横川地区の北上川では、国土交通省北上川下流河川事務所が河川改修事業で延長約900mの堤防整備を進め、29年度に完成させた。堤防高は最も高い所で海抜約7mになっている。

 堤防の天端幅は7.5mあるため、県東部土木事務所では、できるだけこれを有効活用し、全幅6.5mの横川道路を堤防上に整備したい考え。幅員の内訳は、車道が片側2.75mの2車線、路肩が両側に0.5mずつ。

 横川道路の整備に向けては、昨年度に基礎地盤コンサルタンツ(東北支社・仙台市宮城野区)に委託して予備設計をまとめた。本年度は詳細設計業務を委託する。同業務は概算業務規模が1000万円以上で、履行期間が約9カ月。

 横川道路の整備に当たっては、一部区間で用地取得が必要になる見込み。財源は県の単費を活用する。横川集落より上流側の北上川は、すでに河北桃生線と一体化した兼用堤となっている。

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