三依小中校体育館建設へ 日光市辺地総合整備計画 湯元で詰所建て替え 5橋梁の補修工事を計画
[2018/4/20 栃木版]
日光市はこのほど、辺地に係る総合整備計画について、4地区(湯元、横川、川治温泉川治、上栗山)の計画を策定。3地区(日向、中三依・独鈷沢、川俣)の計画を変更した。湯元辺地では、消防団詰所の建て替えを計画。旧藤原地区では、新男鹿橋など5橋の補修工事を計画。中三依・独鈷沢辺地では、三依小中学校体育館・三依支所および公民館の整備を計画。川俣辺地では市道馬坂線や市道横道線の整備などを計画している。
湯元辺地は、市北西部に位置する山間地帯で、市と群馬県を結ぶ国道120号の途中にある集落。同地区にある消防団施設(日光消防団第5分団(湯元)詰所)は昭和46年に建設し、築46年が経過した老朽化の著しい施設。敷地も狭あいで駐車場、訓練、点検等の消防団活動に支障をきたしているため、施設の建て替えを行うこととなった。
事業期間は30~31年度の2年間で、3692万円を計上。30年度は、6月~7月ごろに整備予定地の測量、11月に施設の設計を実施。31年度に工事を行うとしている。整備予定地は湯元駐在所の近隣で、敷地300平方m以上を確保。木造平屋建て・延べ床70平方mの施設の建設を計画している。
横川辺地は、市北部に位置し、鬼怒川温泉と福島県を結ぶ国道121号の途中の山間地帯にあり、福島県と隣接する集落。同地区にある市道横川線の男鹿橋は、架設後50年以上経過して老朽化が進んでいることから、補修工事を計画している。
川治温泉川治辺地は、市北部に位置し、鬼怒川温泉と福島県を結ぶ国道121号の途中にある集落で、川治温泉の温泉街を形成する地域。同地区にある市道川治3号線の新男鹿橋は、架設後80年以上経過して老朽化が進んでいることから、補修工事を行うこととなった。
横川辺地の事業費は、30~33年度の4年間で、1320万円を計上。川治温泉川治辺地の事業費は、30~32年度の3年間で、2320万円を計上している。市では旧藤原地区において、これら2橋を含む5橋の補修を計画。30年度は、5橋の詳細設計を行う見込みだ。工事時期については、現在のところ未定となっている。
中三依・独鈷沢辺地は、鬼怒川温泉と福島県を結ぶ国道121号の途中にある集落。同地区では、三依小中学校体育館・三依支所および公民館について、公民館機能や防災機能など、地域の実情に合った新たな屋内運動場を整備するとしている。
中三依・独鈷沢辺地の計画は当初から変更し、28~31年度までの計画とした。29年度までの事業である市道三依支所線の整備のほか、三依小中学校体育館・三依支所および公民館の整備費を追加している。
屋内運動場の整備費は30~31年度にかけて、2億4586万円を計上している。30年度は、整備に向けた設計に着手。今後、施設の整備に向けては、地元の検討委員会と協議。支所および公民館や体育館の整備内容・整備時期・整備予定地、校舎のあり方などについて検討を行うという。なお、これら事業費と別個に市では、三依小中学校の校舎の改修にも着手。30年度は屋根の防水へ、設計と工事を実施する。
川俣辺地は、主要地方道川俣温泉線の起点の山間地帯にある集落。同地区にある市道馬坂線は、観光周遊や林道奥鬼怒線の迂回路の機能を持つ路線となっているが、砂利敷の未改良で通行に不便をきたしている。市は、安全・快適な通行の確保へ、改良工事を計画。24年度から整備を進めている。
林道奥鬼怒線は、舗装の損傷が著しい箇所が多数あり、通行に不便をきたしていることから、改良工事に着手するという。市道横道線は、主要地方道川俣温泉線から川俣ダム湖を結ぶ路線。砂利敷の未改良区間があり、通行に不便をきたしていることから、改良工事を計画することとなった。
川俣辺地の計画も変更し、27~33年度までの計画とした。県管理区間の林道奥鬼怒線整備への負担金で4335万円を計上したほか、市道馬坂線の整備事業で1億3050万円を計上。市道横道線の整備事業で2000万円を計上。市管理区間の林道奥鬼怒線の整備事業で710万円を計上している。
市道馬坂線の総延長は17kmで、舗装改良工事を計画。30年度に着手する事業については、現在のところ未定としている。市道横道線は、30年度に舗装改良工事(L約150m)を予定。同工事は、31年度以降に実施を延期する可能性があるという。
林道奥鬼怒線については県への負担金のほか、モルタル吹付をコンクリート製へ改良する工事を行うという。加仁湯温泉と女夫渕の中間にある箇所で、延長約30m(A240平方m)を施工するとしている。
なお、上栗山辺地の計画については、除雪機械の導入となっており、30年度単年度の計画で1598万円を計上。日向辺地の計画については、29~30年度に事業期間を変更。県管理の林道前沢・稲ヶ沢線整備への負担金となっており、587万円を計上している。