企業グループの募集開始 新清掃工場 予定価格は756億円(千葉市)

[2018/4/20 千葉版]
 千葉市環境局廃棄物施設整備課は19日、北谷津清掃工場跡地に整備する新清掃工場の、設計・建設と20カ年にわたる運営事業者を募集する総合評価落札方式(政府調達協定)一般競争入札を公告した。予定価格は756億円(税込み)。DBO方式を採用し、38年3月までの施設の建設・完成と、38年4月~58年3月の20カ年の運営・維持管理を実施するもので、現地見学会や対面対話なども経て、今年12月の落札者決定を目指す(入札のスケジュールは表参照)

新清掃工場の完成イメージ

新清掃工場の完成イメージ

 参加の要件は、設計・建設または運営・維持管理業務を行う企業のうち、運営事業者となる特別目的会社(SPC)に出資する企業(構成員)と、SPCに出資しない企業(協力企業)で構成される企業グループとする(構成員のみでも可)。

 その構成員となるプラント部分を設計・建設する者の要件は、市の入札参加者名簿で清掃施設工事(総合評定値(P)1,100点以上)の資格があり、20年4月以降に完成、引き渡しの済んだ[1]処理方式がシャフト炉式ガス化溶融方式または流動床式ガス化溶融方式で、施設規模が1炉あたり1日135t以上かつ炉構成が2炉以上[2]ボイラ・タービン式発電設備(発電2,000㎾以上)を設置した連続運転式一般廃棄物焼却施設──の施工実績があることなどとした。

 建築物の設計・建設については、入札参加者名簿の建築一式工事A等級(総合評定値(P)1,100点以上)で、一般廃棄物処理施設(ボイラ・タービン式発電設備付)の建築物の建設工事を元請けで施工した実績などを求めている。

 事業の実施場所は若葉区北谷津町347で、実施区域は3万1,710平方m。整備・運営するのは配置施設(工場棟、管理棟(工場棟と合棟とする)、計量棟、スラグストックヤード、オーバーホール用等倉庫)と、付帯施設もしくは付帯設備(構内道路、駐車場、洗車場、門扉、囲障、植栽などその他関連する施設や設備)とする。

 処理方式はシャフト炉式ガス化溶融方式または流動床式ガス化溶融方式(事業者選定時に決定)とし、処理対象物は[1]可燃ごみ(破砕可燃残渣含む)[2]破砕不燃残渣[3]他所灰[4]災害廃棄物──で、施設規模は1日当たり585t(195t×3炉)を予定。エネルギー回収率は21・5%以上とする。

 施設については、30年間使用することを想定。事業期間終了時の措置について、運営開始後18年目(平成55年度)の時点で、市と民間事業者は協議を開始することとする。

 事業者が行うのは[1]施設の設計・建設に関する業務(解体含む)[2]施設の建設に関する業務(解体工事含む)[3]施設の運営・維持管理に関する業務──。さらに焼却による熱エネルギーを利用して発電、施設内での利用のほか、若葉いきいきプラザと北谷津温水プールに供給する。併せて電力以外にも若葉いきいきプラザには温水を、北谷津温水プールには蒸気をそれぞれ供給する。

 公告に先立ち市は、DBO支援業務を八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)に委託。整備の際に求められる環境アセスメント調査も同者に委託していた。

内容 日程
入札公告及び入札説明書等の公表 4月19日(木)
第1回入札説明書等に係る質問の受付期限
【入札参加資格に係る質問】
4月27日(金)
第1回入札説明書等に係る質問の受付期限
【入札参加資格以外に係る質問】
5月11日(金)
第1回入札説明書等に係る質問への
回答公表【入札参加資格に係る質問】
5月18日(金)
入札参加資格審査書類受付期限 5月25日(金)
第1回入札説明書等に係る質問への
回答公表【入札参加資格以外に係る質問】
6月8日(金)
入札参加資格審査結果通知・
応募者番号の交付
6月8日(金)
現地見学会参加申込書等の受付期限 6月13日(水)
現地見学会 6月20日(水)
・21日(木)
対面での対話参加申込書等の受付期限 6月22日(金)
対面での対話 7月2日(月)
第2回入札説明書等に係る質問の受付期限 7月13日(金)
第2回入札説明書等に係る質問への回答公表 8月3日(金)
事業提案書受付期限 9月7日(金)
応募者ヒアリング及び非価格審査・
総合評価による最優秀提案の選定
11月下旬
落札者の決定 12月上旬
基本協定締結 12月頃
事業契約仮契約締結 31年1月頃
事業契約本契約締結 31年3月頃

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