船形ポンプ場は3四半期 銚子で導流堤補修(県農林水産部発注見通し)

[2018/4/18 千葉版]
 県農林水産部は、30年度の発注見通しを明らかにした。17日時点で工事229件の発注が予定されており、発注予定時期別に内訳をみると、第1四半期に66件、第2四半期に134件、第3四半期に29件となるなど、農閑期に入る今秋以降に工事が本格化する案件が目立っている。本課発注(耕地課)を予定する「東葛北部船形揚排水機場揚排水機等整備工事」は、第3四半期の一般競争入札が見込まれている。

 県農林水産部発注分を入札方式別にみると、一般競争入札が34件、一般競争入札の事後審査型が1件(三島ダム地区取水施設補修工事)、指名競争入札が194件を予定している。

 発注部局別では17日の時点で、海匝農業事務所の40件が最も多く、次いで安房農業事務所の34件、香取農業事務所の30件などとなっている(表参照)。

 工種別ではまた、土木一式工事が174件、続けてとび・土工・コンクリート工事20件、しゅんせつ工事12件、造園工事8件、ほ装工事4件などが予定されている。

 「東葛北部船形揚排水機場揚排水機等整備工事」は、東葛北部地区基幹水利施設ストックマネジメント事業の一環。野田市船形地先でポンプ附帯設備と高圧受変電設備の各一式の整備を予定しており、工種は電気工事。工期には26カ月を見込んでいる。

 同地区のストックマネジメント事業は、25年度から進められているもので、野田市の利根川沿いにある水田810haと畑135haが受益対象。船形揚排水機場のほか、基幹的水利施設として目吹揚排水機場があるが、両機場ともに造成から約30年が経過、ポンプ設備や電気設備の老朽化が激しく、このまま放置すると機能低下が進み、用水不足や排水機能の低下により農業経営の安定に支障をきたすことが予想されることから、対策施設の有効利用と、長寿命化対策を行うことによりライフサイクルコストの低減を図り、持続的農業の確立を図るのが狙い。

船形揚排水機場

船形揚排水機場

 ハード面では両機場の主ポンプや電機設備の整備、除塵機更新、吸水槽改修、機場上屋改修の各一式を予定。事業期間は33年度まで、全体事業費には10億9,150万円を見込み、目吹揚排水機場については27年度に電業社機械製作所、29年度は北総電機産業がそれぞれ施工した。

 本課発注分ではこのほか、耕地課が新堀川地区の基幹水利施設ストックマネジメント事業として、新堀川電気設備製作据付工事を第3四半期に一般競争入札予定。漁港課でもまた、延長30mの導流堤を補修する「銚子漁港水産流通導流堤(川口)補修工事」と、延長150mのコンクリート被覆堤防を整備する「片貝漁港農山漁村交付金(海岸保全施設)工事その3」をともに第2四半期に一般競争入札する予定だ(発注見通しの一覧はちば電子調達システム参照)。

発注部局 一般競争 指名競争
耕地課 4 4
漁港課 9 9
北部林業 6 6
中部林業 2 8 10
南部林業 2 9 11
千葉農業
東葛飾農業
印旛農業
香取農業 30 30
海匝農業 7 33 40
山武農業 2 15 17
長生農業 1 8 9
夷隅農業 15 15
安房農業 34 34
君津農業 2 10 12
銚子漁港 5 13 18
南部漁港 1 13 14
合 計 35 194 229

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