ULD置場整備を9月 公募型競争118件で計画(NAA発注予定)
[2018/4/12 千葉版]
成田国際空港(NAA)は、30年度当初分の発注見通しを明らかにした。発注を予定する工事は、政府調達案件が3件、公募型競争によるものが118件、随意契約によるものが70件をそれぞれ予定している。政府調達案件のうち、A滑走路北側のULD(航空貨物の容器)置場整備他工事は、9月の入札公告を計画。工期に12月~32年5月を見込み、契約方法には一般競争(簡易型総合評価方式〈通常型〉)を予定している。
工事種別を一般土木工事とした「A滑走路北側ULD置場整備他工事」の概要をみると、GSE(空港用地上支援機器)とULDの置場に加え、調整池を整備するもので、土工約5万立方m、RC擁壁工約200m(高さ約10m、杭基礎)、アスファルト舗装工約2万5,000平方mなどを予定。工事のランクはAとする。
政府調達案件の残り2件は「1PTB(第1旅客ターミナルビル)バリューアップ工事」と「2PTBバリューアップ工事」。これらはともに出発コンコースや出発ゲートラウンジ、サテライト出到着コンコースなどの内装改修(照明設備や案内サインの更新)を図るもので、工期は7月から32年3月までを予定。両件ともに5日付で一般競争入札(簡易型総合評価方式〈通常型〉)が公告されており、参加は5月9日まで受け付けている。
公募型競争を予定する案件をみると、金額規模に10億円以上を見込んでいるのが4件。このうち「T1南側地区誘導路舗装その他工事」は、アスファルト舗装を新設6,000平方m、既設嵩上1万5,000平方mのほか、地中線管路と排水管路の各一式を予定するもので、公告は9月を予定し、工期は12月~32年3月。
「T2サテライト南側エプロン舗装工事」は、3万7,000平方mのコンクリート舗装を施工するもので、31年1月の公告を予定しており、工期には同3月~33年8月を見込んでいる。
10億円以上の案件ではこのほか「PTB固定ゲートEV設置工事」の工事を31年1月に公告予定。第1ターミナルと第2ターミナルの固定橋各所にエレベーター(15人乗り)を設置する工事で、約20カ所への新設を計画。工事は31年3月~32年6月に進める予定で、付帯工事を含めて段階的に進める予定だ。
残る「A滑走路南側その他舗装補修工事(平成30)」は、約13万平方mの切削オーバーレイ工事を予定しており、今年6月にも公募型競争(簡易型総合評価方式〈通常型〉)の公告を予定する。工期は9月~31年7月を見込む。
随意契約を予定する案件をみると、昨年2月に発注され、31年中を工期に清水建設が施工している新ランプコントロールタワーに関連して、マルチメディアネットワーク設備やブロードバンドネットワーク設備、VHF無線電話装置、空港場面監視装置の設置工事をそれぞれ契約予定となっている(発注見通しの一覧は同社ホームページ参照)。