京葉JCT2ランプを第3 穴川~千葉東に速度回復灯(NEXCO東日本)
[2018/4/10 千葉版]
東日本高速道路(NEXCO東日本)は、30年度の発注見通しを明らかにした。同管内では291件の工事を発注する予定で、このうち千葉県を施工場所に含むものは32件が該当する。主なものでは、6月2日に開通を控える東京外環自動車道千葉県区間と、その京葉道路との接続点で千葉県方面への出入口となる京葉ジャンクション(JCT)BランプとGランプの工事を、いずれも第3四半期に入札公告する予定でいる。
両工事はともに、当初は計画から外されていた京葉JCTの「フルジャンクション化」を図るもので、完成・一部供用後の京葉JCTの下部にトンネルを掘削して整備するもの。
具体的には、Bランプ(高谷JCT方面→京葉道路千葉方面)は延長約0・5kmのシールドトンネルを掘削、一方のGランプ(京葉道路千葉方面→高谷JCT方面)は約0・2kmの開削トンネルの掘削を予定する。予定工期はBランプが約50カ月で、Gランプが約40カ月。一般競争入札は第3四半期に公告し、第4四半期の発注を予定している。
主なものではまた、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の茂原長柄スマートインターチェンジ(IC)の舗装工事を第1四半期に公告予定。延長は約2・5km、舗装面積は約2万平方mで予定しており、予定工期は約15カ月。第3四半期の条件付一般競争入札を計画する。
京葉道路では、穴川西IC~千葉東JCT間で、速度回復誘導灯の設置工事を計画。土日祝日の上り線などに特に激しい渋滞が発生している同IC~JCT間に対し、無意識の速度低下の抑制を図るため、東京湾アクアラインでも導入されているペースメーカーライトを整備するもので、今年3月に開かれた国土交通省千葉国道事務所が事務局を務める第8回の「県湾岸地域渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」でも、その設置が説明されるなどしていた。工事は第4四半期の入札公告と、31年度第1四半期の工事発注が予定されており、工期は約15カ月。施工延長は約5kmに及ぶ。
遮音壁の補修工事は、東関東自動車道の湾岸習志野~宮野木間(上り線)と、同線の湾岸市川~湾岸千葉間(下り線)の2カ所で計画。工期はそれぞれ約25カ月、約20カ月とし、約5・4km、約3・7kmで遮音壁の交換を予定する。公告、入札発注はともに第1四半期を予定する。
このほか、常磐自動車道の流山~柏間では、1,500平方mの吸音板の取替工事を予定し、第2四半期の入札公告、第3四半期の工事発注を計画している。
通年の舗装補修工事についてみると、東関東自動車道の千葉管理事務所管内と京葉道路の千葉管内は第2四半期の入札公告、館山自動車道の市原管理事務所管内は第1四半期、館山自動車道の市原管理事務所管内は第4四半期の入札公告がそれぞれ予定されるなどしている(発注予定工事の一覧は同社ホームページを参照)。