仙台港で船溜り整備 港湾工事3件の入札公告(塩釜港湾・空港)
[2018/4/4 宮城版]
国土交通省塩釜港湾・空港整備事務所は3日、仙台塩釜港の工事3件について一般競争入札を公告した。2件は仙台港区向洋地区の工事で、ケーソンやブロックで船溜りを造る工事と、既存岸壁を耐震化する工事。もう1件は石巻港区雲雀野地区の被覆ブロックを製作する工事。3件とも13日まで入札参加を受け付け、5月23日に開札する。
向洋地区の工事は、1件がマイナス14m岸壁付帯施設築造工事その2で、ケーソンを3函設置して船溜りに必要な防波堤を築く。既存の南防波堤との間には、本体ブロックを据え付ける。工期は31年1月15日まで。
もう1件の工事は、マイナス14m岸壁耐震改良工事で、延長330mの既存岸壁(第2バース)を耐震化し、東日本大震災クラスの地震が来ても壊れないようにする。第2バースは連続鋼管矢板式のため、背後に鋼管杭を打って耐震化する。工期は31年3月25日まで。
向洋地区の工事2件は、東北6県内に事業所を置き、東北地方整備局(港湾空港関係)の港湾土木工事がA等級であることなどを参加条件とする。
向洋地区には今後、延長190mのマイナス14m岸壁(第3バース)をケーソン式で設ける計画がある。それに伴って既存の船溜りが使えなくなるため、今回の付帯施設築造その2工事と、以前に公告したその同その1工事で、別の場所に船溜りを確保する。
雲雀野地区の工事は、南防波堤被覆他工事で、10tの被覆ブロックを320個製作する。施工場所は石巻港区内。工期は9月28日まで。入札の参加資格は、県内に事業所を置く単体企業か、代表者が県内に本社を置く復興JVで、同局(港湾空港関係)の港湾土木工事がBかC等級であることなど。
雲雀野地区では、ケーソンタイプで南防波堤を整備している。当面は事業評価を受けている延長350m区間が施工対象で、1函当たり20mのケーソンを18函並べる。これまでに五洋建設が4函の設置工事を担当した。現在は3函の設置工事について入札手続を進めている。