開札速報 WTO出島架橋本体工 1番札はJFEエンジ 65億4000万円で応札(宮城県出納局)

[2018/3/23 宮城版]
 宮城県出納局は3月22日、29年度最後となる一般競争入札の開札として、WTO対象「町道女川出島線出島架橋本体工事」を執行した。あらかじめ宮城県土木部との技術対話を行ったJV5者のうち、4者が応札。JFEエンジニアリング(東北支店・仙台市青葉区)・橋本店(仙台市青葉区)・東日本コンクリート(同)JVが入れた65億4000万円の札が1番札となった。同工事では詳細設計をまとめた上で、離島・出島(いずしま)と女川町本土との間に橋長364mの鋼中路式アーチ橋を架設する。

 今回の入札には高度II型の総合評価方式が適用されており、開札前に入札参加者が技術提案書を提出した。それをもとに、1月中に技術対話が行われた。

 技術対話を行ったのはJV5者で、実際に応札したのは4者だった。応札額は[1]JFEエンジニアリング・橋本店・東日本コンクリートJV65億4000万円[2]IHIインフラシステム(東北営業所・仙台市青葉区)・五洋建設(東北支店・仙台市青葉区)・丸本組(石巻市)JV67億9000万円[3]エム・エムブリッジ(東北営業所・仙台市青葉区)・東洋建設(東北支店・仙台市青葉区)・久本組(同)JV71億6100万円[4]横河ブリッジ(仙台営業所・仙台市青葉区)・鹿島建設(東北支店・仙台市青葉区)・田中建設(女川町)JV71億6150万円──の順だった。川田工業(東北事業所・仙台市青葉区)・若築建設(東北支店・仙台市青葉区)・佐藤工業(女川町)JVは辞退した。

 調査基準価格は64億4542万4000円で、4者とも順当に基準を満たした。県は総合評価を行った後、落札者を決定する。開札直前の16日に追加公告された予定価格は71億6158万3000円だった。

 牡鹿半島の東部に位置する出島では、東日本大震災を機に島民の安全確保の観点から、本土との間の海峡に架設する長大橋の建設構想が具体化した。27年度に町道女川出島線の整備事業が国に採択され、女川町が橋の架設を含め、同町尾浦~出島間の延長2920mを整備することになった。このうち、橋の詳細設計と本体工事を、県が同町から受託している。

 橋は橋長が364mで、形式は気仙沼大島大橋と同じ鋼中路式アーチ橋。アーチ支間長は314mで、幅員6.5m(車道5.5m)を確保する。基本設計までは女川町が所管し、大日本コンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)が担当した。

 工事では詳細設計をまとめた上で、上部工の工場製作および架設、逆T式橋台2基と壁式橋脚2基の建設などを行う。30年度中に詳細設計を固め、31年度から4カ年をかけて建設する。工期は35年3月28日まで。

20180323sen

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