WTO出島架橋本体工 予定価格は71.6億円 JV対象に22日開札(宮城県出納局)
[2018/3/17 宮城版]
宮城県出納局は3月16日、WTO対象の一般競争入札「町道女川出島線出島架橋本体工事」について、予定価格を追加公告した。同価格を71億6158万3000円に設定した。同入札では技術提案に関する技術対話が終了している。技術提案書を提出したJVを対象とし、高度II型の総合評価方式を適用して3月22日に開札する。宮城県は同日可決された29年度2月補正予算で、限度額を85億円に変更する債務負担を設定した。
高度II型の総合評価方式を適用する同入札では、29年9月19日に3社JVを対象とする一般競争入札が公告された。その時点で参加希望者から技術提案書を受け付け、土木部道路課と提出者との間でことし1月中に技術対話が行われた。
その後、2月27日の追加公告で、開札日を3月22日に決定したことを公表。さらに3月16日の追加公告で、予定価格を公表した。応札できるのは技術提案書を提出したJVのみとなっている。
離島の出島(いずしま)と本土を長大橋で結ぶ出島架橋事業は、女川町が整備主体として進めている。町道女川出島線2920mを整備するうち、同町竹浦~出島間の海峡に橋長364mの鋼中路式アーチ橋を架設する。同橋の詳細設計と本体工事は、宮城県が女川町から事業を受託している。
女川町は3月補正予算で、出島架橋本体工事協定負担金の限度額を当初の55億9265万円から85億円に変更する債務負担を設定した。県への支払い分とする。
県も2月補正予算で、出島架橋新設工事の限度額を当初の55億1000万円から85億円に増額する債務負担を設定した。期間は30~34年度。年度ごとの支出額は▽30年度=11億円▽31年度=14億3800万円▽32年度=19億1900万円▽33年度=25億4400万円▽34年度=24億8900万円──となっている。これとは別に、29年度までに2000万円を支出している。
県が請け負っている出島架橋の架設事業では、詳細設計をまとめた上で、上部工の工場製作および架設、逆T式橋台2基と壁式橋脚2基の建設などを行う。工期は35年3月28日まで。