リサイクルプラザ、事業者を年内 選定委も設置 来年3月議案へ(松戸市)
[2018/3/16 千葉版]
千葉県松戸市廃棄物対策課は30年度、粗大ごみを効率的に処理するリサイクルプラザ(仮称)の整備事業者選定を予定している。PFI手法の導入を視野に、開会中の市議会定例会では、建設に充てる3カ年継続費と、維持管理に伴う債務負担行為の設定を盛り込んだ予算案のほか、事業者の選考委員会を設置する条例案も提出されている。これらが議決されれば、事業者選定に向けた手続きを進め、年内の仮契約締結と、来年3月の定例会での契約承認を目指す。
リサイクルプラザは、32年度中の完成と、33年度からの本格供用を目標に整備が目指されているもので、処理規模には日量39tを見込んでいる。整備に当たっては30年度予算案に建設事業費として、総額32億4,754万円(31年度11億7,086万円、32年度20億7,667万円、30年度は計上なし)の3カ年継続費に加え、建物と設備の維持管理業務を一括委託するに当たり、30~52年度を期間とする、限度額16億8,867万円の債務負担行為の設定を盛り込んでいる。
建設を予定している場所は、31年度末で停止を予定している六和クリーンセンター(七右衛門新田316-4)を解体した跡地。新施設の整備に向けてはこれまでに、客観的かつ専門性の高い技術や知識により、建設や運営などに必要となるさまざまな関連業務を円滑に行うための支援業務について、29年5月の入札で基本計画等策定業務を建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区)に委託。生活環境影響調査や基本計画、基本設計、都市計画変更手続き、PFI導入可能性調査などを進めており、このうち基本計画は今月中にもまとまる見通しだ。
市では併せて、今年1月の制限付き一般競争入札で、事業者選定に伴うリサイクルプラザの発注者支援業務を八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)に委託。PFIの導入方針が固まれば、実施方針書や要求水準書も作成する予定だ。
現在の粗大ごみの分別、処理は、昭和56年に完成した資源リサイクルセンター(松飛台286-15)などで実施。市では六和クリーンセンターの停止に伴い、32年度から一部の可燃ごみの処理を市外に委託することにしており、そのために収集したごみを積み替えるための「ごみ中継施設」を、資源リサイクルセンターの一部を解体して整備する方針でいる。
新たなクリーンセンターが完成するまでのごみ中継施設の建設には、30、31年度の2カ年継続で総額15億円を、提出中の予算案で要望。リサイクルプラザとごみ中継施設の完成後、既存の資源リサイクルセンターは停止させる予定だ。
清掃施設について30年度に市はこれらのほか、和名ケ谷クリーンセンター(和名ケ谷1349-2)で延命化を目的とする基幹整備事業を進めるため、予算案に30、31年度の2カ年継続費10億円を設定(元施工は日立造船)。日暮クリーンセンター(五香西5-14-1)でも、破砕選別設備の更新と手選別ライン導入に向け、31年度に2億円を計上する継続費の設定を図る。