給食センター事業に約5億円 30年度一般会計予算案(大河原町)
[2018/3/2 宮城版]
柴田郡大河原町の30年第1回町議会定例会が1日開会した。齋清志町長が一般会計当初予算案など38議案を提案。同会計には82億8743万円を計上し、前年度比5.1%増とする。学校給食センターの建設事業費4億9575万円などが押上げた。
学校給食センターは、老朽化に伴う移転建て替えを計画。金ケ瀬中学校(金ケ瀬原74)北側5135平方mの敷地にS造平屋一部2階建て延べ1800平方mの規模で建設する。事業は設計・施工(2次造成も含む)・運営・維持管理までを一括するDBO方式を採用し、4月早々に事業者選定のプロポーザルを公告する予定。30年度に事業者を決定し、31年9月の操業開始を目指す。事業の基本計画はフケタ設計(仙台事務所・仙台市宮城野区)がまとめた。
町議会ではセンター用地の用地造成工事の入札結果についても行政報告があり、盛土3600立方mや道路舗装、排水構造物工の1次造成を枡建設(大河原町)が担当する。
このほか一般会計に計上した事業費を見ると、役場庁舎の照明灯LED化の設備賃借費として1410万円、民間保育所建設整備に対する補助金として1億4171万円、上谷児童館に第二児童クラブを新設する費用として290万円を措置。衛生費には仙南地域広域行政事務組合の柴田斎苑整備などに係る負担金として9724万円、鷺沼に保管している側溝汚泥の処理業務委託費として1700万円を盛り込んだ。
農林水産業費には林地台帳整備委託費として325万円を措置。土木費には空き家となっている町営上谷2階建て住宅の解体事業に2140万円、道路施設の定期点検業務委託に460万円、道路排水路改良事業に2336万円、橋りょう維持管理事業には青木前橋の架け替えなどに1910万円を充てる。
特別会計と企業会計に計上した予算を見ると、公共下水道事業特別会計には9億0627万円(前年度比11.6%増)を充当。通常の汚水整備事業を進めるとともに、施設長寿命化へストックマネジメント基本計画に基づき調査・点検し、計画的な改築更新を進める。水道事業会計は、8億9052万円(同2.8%増)を計上し、大河原配水池の補修、新桜地区や住吉地区の配水管敷設替えなどの事業を進める。