普通建設費約30%増 避難道事業などが押上げ(亘理町30年度予算案)

[2018/2/28 宮城版]
 亘理郡亘理町は27日、町議会3月定例会に提出する新年度当初予算案を公表した。一般会計の総額は、前年度比7.4%増の185億3100万円とした。このうち普通建設事業費は避難道路新設・整備事業や、役場新庁舎と保健福祉センターの建設事業などが押し上げ同比22.8%増の77億2652万円と大幅増となった。

 普通建設事業費の内訳は▽補助事業39億8771万円(同比2.5%増)▽単独事業36億2531万円(同比70%増)▽県営事業負担金1億1350万円(同比57%減)──などとなった。

 復興交付金や社会資本整備総合交付金(社総交)を活用する補助事業には、避難道路新設・整備事業に工事費32億0450万円を計上。町道荒浜大通線ほか3路線の道路新設改良費となる。社総交の通学路枠には、町道鳥屋崎三丁目線ほか3路線の改良工事費3億7600万円、老朽化枠には高屋保原橋ほか1橋の改修工事費などを措置している。

 また防災備蓄倉庫設計業務委託費として2000万円を計上。基本計画案を見ると、整備地は公共ゾーン北西側の敷地5712平方mを候補とし、S造平屋990平方m規模で建設する。概算工事費は2億9620万円を試算。29年度内に基本計画を固め、30年度第2四半期に設計業務を委託、31年度第2四半期の着工を目指す。

 町単独事業を見ると、役場庁舎建設工事費に17億1530万円、保健福祉センター建設工事費に5億6380万円など30年度事業費を充当。両施設は悠里地区の公共ゾーンに併設して整備する計画で、まもなく三井住友建設(東北支店・仙台市青葉区)の施工で着工する。31年度内の共用開始を目指している。

 このほか、公共ゾーン内に設ける調整池に工事費2億4100万円、悠里東西線道路に工事費1億1050万円、荒浜地区海岸緩衝緑地に工事費1億円などを充てる。荒浜・吉田地区の土地利用計画策定調査事業には、危険区域の測量設計業務に委託費2600万円、同区域内の2路線道路改良新設工事費1億3900万円を盛り込んでいる。

 30年度一般会計予算など46議案は3月2日開会の第17回町議会定例会に提出する。
20180228sen

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