卸売市場 2カ年137億円 中台プール、調理場に継続費(成田市予算)
[2018/2/22 千葉版]
成田市の小泉一成市長は21日に会見し、30年度予算案を明らかにした。23日に開会予定の市議会定例会に提出する。一般会計は前年度当初比3.0%(18億円)減の総額590億円。他の特別8会計を加えた市全体の支出規模は899億3375万円で、同2.6%の減となる。公設卸売市場特別会計では、移転改築を図る同市場の整備事業に2カ年総額137億7067万円の継続費を設定する。
一般会計に占める投資的経費は102億4274万円で、同14.2%の減。中台運動公園の水泳プール改修事業に2カ年で総額11億8268万円、親子方式での整備を目指す美郷台小学校給食共同調理場増築事業に2カ年で総額9億6015万円の継続費を、それぞれ追加設定するのが目立つ。
天神峰地区の約9万2800平方mでの整備準備を進めている新たな卸売市場は、30年度の着工と32年度の開設を予定しており、30年度の工事費に15億0787万円、市場関連施設整備及び運営など事業者選定支援など委託料に継続費外のものも含め1億0772万円を計上する。施設の総延床面積は3万9220平方mを見込んでいる。
30年度は敷地内の造成や本体棟などの新設に着工。また、民間活力導入部分については、民間事業者の意向調査などによる意見を集約した上で、民間事業者の選定に向けた公募条件の設定や選定に関する支援業務を委託する。
中台運動公園内の水泳プール改修事業では、30年度分として工事費をメーンに2億5081万円を計上。7000平方mの敷地に50mプールや25mプール、渡渉プールなどが配置されている。同公園では29年度から進めている体育館アリーナの空調設備改修に30年度分として3億8093万円を計上する。
スポーツ関連ではこのほか、東小学校跡地を活用した公認パークゴルフ場の整備に基本設計や測量委託料2300万円の確保を目指す。
美郷台小学校給食共同調理場増築事業には、30年度分の事業費に1億6192万円を計上する。増築はS造2階建て延べ約1100平方mの構造・規模で計画。最大調理能力を約1500食とし、同小のほか成田小や八生小に配食する。
6カ年継続で小中学校合わせて74億円余の大栄地区小中一体型校舎の建設事業には、2カ年目を迎えて1億4705万円を充てる。30年度は校舎建設予定地の造成工事と体育倉庫など付属棟建築工事に着工する予定だ。校舎はRC(一部S)造3階建ての構造で、体育館などを合わせた総延床面積は約1万4000平方mを想定。33年度の開校を目指す。
新清掃工場の関連付帯施設整備事業は、8カ年継続の5カ年目。2億1977万円を計上し、用地取得のほか、温水管や放流施設の整備などに着工。25mの温水プールやジャグジー、露天風呂などを整備する計画だ。
主なものでは11カ年継続の最終年次を迎えるニュータウン中央線整備事業で、1億1060万円を投じて年度内の開通を目指すほか、吉倉地区の浄化センターの長寿命化または再整備へ基本構想の策定委託料700万円、都市計画マスタープランに掲げた新駅構想を中心に、大学病院と連携した新たな都市基盤整備に向けたまちづくり基本調査委託料2000万円の確保も図る。