塚田二小 3カ年44億円 海老川上流はアセス着手(船橋市予算)
[2018/2/16 千葉版]
船橋市の松戸徹市長は15日に会見を開き、30年度予算案を明らかにした。19日開会の市議会定例会に提出する。一般会計の総額は2079億5000万円で、前年度比0.7%減と、29年度に続く減額。同会計中の普通建設事業費も、同5.6%減の271億2273万円とする。新設開校を目指す塚田第二小学校(仮称)建設事業には、3カ年総額44億1909万円(30年度は6113万円)の継続費を設定する。
大型マンションの開発で、今後の児童増が想定されることから開設を図る塚田二小は、行田1丁目にあるAGCテクノグラス中山事業所跡地での建設を計画。1万7337平方mの敷地にRC造4階建て構造で、規模として延べ1万0101平方mで計画。新築工事の設計は相和技術研究所(東京都品川区)が担当している。33年4月の開校を目指す。
併せて、同校内に同じく新設する塚田第二放課後ルーム(仮称)の建設事業にも、別途3カ年継続費を設定。総額は1億4176万円(30年度は185万円)で、定員150人、延べ322平方mの規模を見込む。
学校関連ではこのほか、船橋特別支援学校金堀校舎(中学部・高等部)で校舎の増築を予定。作業室8室を追加するもので、増築棟はRC造2階建て延べ1439平方mを想定しており、30~31年度の2カ年総額6億5312万円(30年度1347万円)の継続費を設定。増築設計はゼン設計(千葉市中央区)が手掛けた。
「ふなばしメディカルタウン構想」に示された施策の実現に向けた海老川上流地区のまちづくりでは30年度、合わせて1億4034万円の事業費を計上。主なものでは用地費のほか、同地で予定している土地区画整理事業に伴い新設される道路の構造についての検討を委託。併せて、事業の施行に伴う環境影響評価(アセス)に着手するとともに事業計画の素案をまとめる。また、予定区域外となった地域でも、地権者の意向を確認しながら、まちづくりの基本構想も策定する考えだ。このうちアセスと基本構想の策定については、30~32年度の債務負担行為も設定する。
このメディカルタウン構想に関連し、老朽化などに伴い同地区への移設が計画されている市立医療センターは、建て替えに向けた基本計画をアイテック(東京都中央区)が30年度中の成果を見込み策定中。先の基本構想では新病院を500床規模とし、既存病棟の解体費を除く総額を約418億円と試算している。
これら以外の建設関連の事業をみると、小栗原小学校への新規マンホールトイレ整備に1000万円、浸水対策として準用河川駒込川での自然に配慮した改修と、飯山満川と前原川、中野木川へのフラップゲート設置に9952万円、JR西船橋駅北口広場やゾーン30の整備など歩行者の安全対策に2億6022万円、3・3・7号線の整備を含む都市計画道路などの整備に13億1102万円、JR船橋駅南口「山口横丁」のコミュニティ道路化に4500万円、JR南船橋駅南口市有地の有効活用に向けた事業者公募条件の検討や広場・道路の設計に2756万円などの確保を図る。
企業会計化する下水道会計ではまた、高瀬下水処理場長寿命化事業に、3カ年総額16億2600万円の継続費を設定する。