楠山設計ら5者選定 南部職業系高校プロポ 1次審査の結果公表(宮城県土木部)
[2018/2/22 宮城版]
宮城県土木部は2月21日、「南部地区職業教育拠点校新築等設計公募型プロポーザル」について、第1段階の選定結果を公表した。楠山設計(仙台市青葉区)ら5者を、プロポーザルの提案予定者に選定した。5者には3月9日までに、技術提案書の提出を求める。同部は3月19日に第2段階の判定委員会を開き、ヒアリングなどの審査を行う。翌20日に受託候補者を公表する。受託者には大河原町内に新設する職業教育系高校の校舎など、設計業務を委託する。
南部地区職業教育拠点校のプロポーザルでは、第1、第2の2段階の審査を経て、委託者を特定することにしている。
本プロポーザルには今月5日の参加申し込み期限までに、7者が参加を表明した。第1段階の審査では参加申込書などの提出書類をもとに、これまでの設計実績や技術者の実績などを審査した。その結果▽楠山設計▽盛総合設計(仙台市青葉区)▽関・空間設計(同)▽梓設計(東北事務所・仙台市宮城野区)▽久慈設計(仙台支社・仙台市青葉区)──の5者をプロポーザルの提案予定者として絞り込んだ。
5者には3月9日までに、技術提案書の提出を求める。技術提案では評価テーマとして▽校舎エリア、実習室エリア、グラウンドエリアにおける学校機能を考慮した構成▽校舎エリアにおける土地利用と既存施設を考慮した配置計画▽教育効果を高め、学習意欲の向上につながる施設の空間構成──を挙げている。
技術提案書を受けた後、宮城県は第2段階の審査として3月19日に判定委員会を開き、提案内容などをヒアリングする方針。評価テーマに基づいて最高得点者を特定し、同20日に結果を公表する予定だ。
県は大河原町内にある柴田農林高校と大河原商業高校を統合し、デザイン系の学科を加えて新たな職業教育系の高校を設立する方針。柴田農林高校の敷地内に、延べ9200平方m規模の新校舎や延べ1600平方m規模の農業実習棟などを建設。既存校舎も一部解体する。
受託者には新施設の基本・実施設計や、解体する施設の解体設計、仮設校舎の設計などをまとめてもらう。履行期間は、仮設建物の設計が31年3月下旬まで。既存校舎の解体設計が同年11月中旬まで。新施設の設計が32年3月下旬までを予定している。
宮城県は総事業費として、設計や監理委託、校舎新築・解体など69億8675万円を試算している。