30年度予算 東野福祉施設 2カ年27.8億円 中央図書館大改修に着工(浦安市)
[2018/2/10 千葉版]
浦安市の内田悦嗣市長は9日の会見で、19日に開会する市議会定例会に提出予定の30年度予算案を明らかにした。一般会計は、骨格編成だった前年度当初予算に「肉付け」した6月補正後と比べて、6.2%増の756億円。これに5つの特別会計を加えた市全体の予算規模も、同3.9%増の1035億9830万円となる。主なものでは、東野地区複合福祉施設の整備と、中央図書館の大規模改修の各工事に、それぞれ2カ年継続で着手する。
一般会計に占める投資的経費は、29年度6月補正後と比較して、21.1%増の138億0037万円。内訳は、普通建設事業費が100億2673万円(同33.7%増)、災害復旧費が37億7364万円(同3.2%減)となっており、増額は2カ年継続事業の2カ年目を迎える南小学校屋内運動場建替事業や、南小学校地区児童育成クラブ等整備事業、浦安中学校大規模改修・増築事業、中央公民館大規模改修事業に加え、3カ年継続の最終年次となる庁舎駐車場整備事業が本格化する影響が大きい。
東野地区複合福祉施設整備事業には、2カ年総額27億8506万円(30年度は5億0349万円)の継続費を設定。東野1-8にある旧東野学校給食センター第2調理場と、旧第1福祉作業所(ゆうあい)を解体した跡地約1万2000平方mに、公設民営の複合福祉施設を整備するもので、28年10月のプロポーザルで、運営事業者に社会福祉法人佑啓会(市原市)、設計事業者に松田平田設計(東京都港区)を選定しており、工事は市が発注する。
新施設はRC造の2棟構成で、通所施設は4階建て、居住施設は3階建てをそれぞれ想定。規模はおおむね延べ5500平方mとする。通所施設には身体障がい者福祉センターや生活介護事業所、地域福祉センター、社会福祉協議会、ソーシャルサポートセンターなどを配置する。
また、施設内部に新設する子育て短期支援事業所の整備に対し、2カ年総額1億4658万円の継続費も別途に設定する。
中央図書館の大規模改修事業には、2カ年総額23億3015万円(30年度2億3753万円)を設定する。改修設計は29年8月の入札で、佐藤総合計画(東京都墨田区)に委託し、今年10月までの履行期間で進めている。
同市役所にも近接する中央図書館は、本館棟と書庫棟、ラウンジ棟に分かれており、それぞれ昭和57年、平成元年、平成18年の完成。構造はRC造2階建てとS造平屋の組み合わせで、規模はそれぞれ延べ3025平方m、2160平方m、110平方mとなっている。
改修内容は内外装・設備の全面改修とトイレの増築に加え、喫茶コーナーの設置も検討。10~11月ごろの工事入札公告と開札、市議会12月定例会での承認を得て31年1月ごろの着工となる見込みだ。工期は31年12月までとする。
新規に事業費が計上されたものをみると、浦安公園となる市総合駐車場の倉庫の代替整備に1億4309万円、市民プラザ大規模改修に向けた実施設計に2417万円、三番瀬の環境学習や体験、保全の拠点となる三番瀬環境観察施設の整備事業に1億7977万円、新庁舎完成や浦安公園整備に伴う幹線4号整備事業に1億7766万円、舞浜駅南口バスターミナル暫定整備事業に6068万円、舞浜公園の再整備に向けた実施設計に2782万円、子ども図書館(仮称)の整備に向けた基本構想の策定に876万円、パークゴルフ場拡張事業に1億6895万円などがある。
これらに加え、入船保育園の建て替えに伴い、実施設計料など4551万円を計上するほか、事業費の8億5090万円を限度額とする債務負担行為に設定する。