大規模改修費は5倍 学校施設整備に87億円(仙台市)
[2018/2/9 宮城版]
仙台市は30年度、学校の教育施設整備に87億0781万円を投じる。校舎の工事費だけで新築と増改築に23億4401万円、大規模改修は8校で16億8839万円を計上する。大規模改修は、事業の本格化に伴い29年度当初の約5倍規模で、31年度以降も同規模で推移する見通し。
施設整備費は、大規模改修の本格化で29年度当初を約40億円上回る。校舎の新築・増改築工事費は、錦ケ丘中の継続工事に加え、新設の荒井小(七郷第二)と大野田小増築に伴う増額。小学校2校の債務負担(30~31年度)は、限度総額に約30億円を盛り込んだ。
31年度着工を見込む新築と増改築は4校で、30年度予算案の設計監理費では約3億円を計上する。改築設計は、四郎丸小と大和小。増築設計は榴岡小と五橋中。大和小は30年度、プールの解体工事に着手し、プール跡地に仮設プレハブ校舎を設置して校舎を改築する。
新規改修に5校
大規模改修は、校舎とトイレの事業費総額に25億8948万円を計上する。このうち、校舎の改修設計は小学校3校、中学校2校に9105万円。工事は校舎8校のうち、29年度の継続工事が3校、新規は5校を盛り込んだ。新規の対象校は4月の国庫補助内示後に正式決定する。
内訳は、設計5校に9105万円、工事8校に16億8839万円。設計は▽桜丘小▽栗生小▽向陽台小▽八軒中▽大沢中──の5校。このほかトイレの改修工事は、校舎3校に2億4854万円、体育館13校に4億2369万円。別途、トイレ洋式化工事は10校で1億0711万円を計上する。
市の計画では、年間10校で改修工事の実施を目指す。東日本大震災や耐震化の早期完了に伴い、市の改修事業は他都市より遅れ気味だ。小学校120校、中学校63校のうち、内部・外部の大規模な改修工事は29年度工事が初で、南小泉中、将監小、北中山小で実施した。