千葉県に51億円を補助 ゼロ国債も(国交省補正)
[2018/2/3 千葉版]
国土交通省は、国の29年度補正予算が1日に成立したことを受け、その配分を明らかにした。配分の対象となる事業費は8760億円で、災害復旧・防災減災事業への対応などに充てる。千葉県関連では、関東地方整備局に直轄事業費として、防災事業に279億1700万円、その他喫緊の課題への対応に24億4000万円を投じるほか、国庫債務負担行為、いわゆる「ゼロ国債」も同管内で合計147億9700万円を計上した。また、補助事業費では本県に51億8300万円を配分する。
配分対象事業費8760億円の内訳は▽緊急防災減災事業等(7052億円)▽総合的なTPP等関連施策(99億円)▽その他喫緊の課題への対応(42億円)▽国庫債務負担行為(ゼロ国債)(1567億円)──。配分に当たっては、地域の実情や地方公共団体の要望、九州北部豪雨などを踏まえて実施した、中小河川の緊急点検の結果を考慮しながら、高い緊急性と効果が認められる事業に重点を置いたとしている。
併せて公表された本県での事業をみると、本省の道路局と水管理・国土保全局、港湾局、鉄道局から予算配分がそれぞれあり、主なものでは直轄事業として北千葉道路の整備に7億円を投じる。また、防災・安全交付金が、県や市町村が主体となる15事業に計25億0460万円が配分される。
補正予算が計上された本県関連の箇所は次の通り。
■道路局(▽事業名(箇所)=[1]工種[2]路線名[3]市町村名[4]事業費──の順)
【直轄事業】
▽東京湾岸道路(千葉県区間)=[1]改築[2]国道357号[3]千葉市~浦安市[4]9600万円
▽北千葉道路=[1]改築[2]国道464号[3]成田市[4]7億円
▽東京湾岸道路(千葉県区間)=[1]改築[2]国道357号[3]千葉市~浦安市[4]3億円※ゼロ国債
▽千葉126号交通安全対策=[1]交通安全[2]国道126号[3]八街市[4]9000万円※沖入口交差点改良、ゼロ国債
▽千葉357号老朽化対策=[1]維持管理[2]国道357号[3]千葉市~浦安市[4]5億2000万円※ゼロ国債
【補助事業】
▽茂原一宮道路=[1]改築[2]国道409号[3]長南町、茂原市[4]1億円
▽茂原一宮道路=[1]改築[2]国道409号[3]長南町、茂原市[4]6000万円※ゼロ国債
■水管理・国土保全局(▽事業種別=[1]水系名[2]河川名[3]市町村名[4]事業費──の順)
【直轄事業】
▽一般河川改修事業=[1]利根川[2]江戸川[3]埼玉県吉川市、千葉県野田市、市川市[4]13億5800万円
▽河川維持修繕事業=[1]利根川[2]利根川下流[3]我孫子市~銚子市[4]8000万円
▽河川維持修繕事業=[1]利根川[2]江戸川[3]野田市~流山市[4]400万円
▽河川維持修繕事業=[1]利根川[2]常陸利根川[3]香取市[4]4800万円
▽一般河川改修事業=[1]利根川[2]利根川下流[3]茨城県神栖市、千葉県銚子市[4]1億8000万円※ゼロ国債
▽一般河川改修事業=[1]利根川[2]利根川上流[3]茨城県取手市、守谷市、栃木県栃木市、埼玉県加須市、羽生市、千葉県野田市[4]18億5200万円※ゼロ国債
▽総合水系環境整備事業=[1]利根川[2]利根川・江戸川[3]東庄町[4]1億2300万円※ゼロ国債
■港湾局(▽港名=[1]港格[2]港湾管理者[4]事業費──の順)
【直轄事業】
▽木更津=[1]重要港湾[2]県[3]2億8000万円
■鉄道局(鉄道施設総合安全対策事業費補助)
【耐震対策】
▽新京成電鉄(常盤平駅、1億4900万円)
【地域鉄道安全対策】=小湊鐵道(4500万円)、いすみ鉄道(1500万円)、銚子電鉄(3000万円)