市民局の30年度要求 旧蘇我コミセンで解体工(千葉市)
[2018/1/27]
千葉市の30年度当初予算案の編成に伴う市民局分の要求額が明らかになった。一般会計見積額は、対前年度比16.5%増の75億7700万円。建設関連では中央区役所の移転整備や、これに伴う千葉市美術館の拡張整備に加え、中央区今井1丁目に残る旧蘇我コミュニティセンターの解体事業費として2億7500万円や、千葉公園体育館の再整備に向け基本設計の委託料を要求するなどしている。
近接する蘇我勤労市民プラザ(中央区今井1-14-43)との統合で、28年4月に廃止となった旧蘇我コミュニティセンターの建物は、昭和54年の完成で、RC造3階建て延べ2541平方mの構造・規模。老朽化に加えて、耐震診断による耐震構造指標(Is値)が0・40と判定され、耐震性能の低さとともに、蘇我勤労市民プラザと機能の重複があったことから移転が決まった。
解体工事に向けた実施設計については、29年8月の一般競争入札で、アルファ技研設計(千葉市稲毛区)に業務を委託した。
千葉公園体育館は、S造2階建て延べ3756平方mの構造・規模で、昭和47年10月の完成。建築後45年が経過しており、市では建て替えを計画している。同じく千葉公園内にある千葉競輪場のメーンスタンド以外の部分を解体した跡地に、民間事業者が建て替える同競輪場の空きスペースに移転改築する方針で、同様に老朽化が進んでいる市武道館(中央区末広2-11-24)の機能も盛り込む考え。30年度は事前調査と基本設計を進めるため、4400万円を要望している。
きぼーる(中央区中央4-5-1)の13~15階への移転が計画されている中央区役所は、中央保健福祉センターと一体化することで市民の利便性向上を図るとともに、現在区役所と複合している千葉市美術館についても、空いたスペースを改修して拡張させる計画。区役所機能移転の改修実施設計は、ワールド建築研究所(千葉市中央区)が担当。30年度はレイアウトの設計や一部着工を進めたい考えで、1億6200万円を要求。美術館の拡張は実施設計を予定しており、5300万円を要求している。
主なものではこのほか、花見川緑地交通公園で信号機の更新や機能の拡充を図るため2400万円を要望しているほか、JR主要駅周辺での防犯カメラ設置管理に500万円の確保を目指す。