遠藤興業が2件で候補 都計道の橋りょう下部工(石巻市開札速報)

[2018/1/27 宮城版]
 石巻市は26日、都市計画道路3路線の橋りょう下部工工事について、路線ごとの3件に分け一般競争入札(事後審査)を開札した。大震災後に初めて総合評価を試行する3件で、うち石巻工業港運河線と釜大街道線の橋りょう下部工2件は、ともに遠藤興業(石巻市)が落札候補者となった。残り1件は七窪蛇田線の橋りょう下部工その2で、瀬崎組(石巻市)が落札候補者に決まった。

 石巻工業港運河線の工事は、道路新設と橋りょう下部工新設の一式で、遠藤興業のみが参加。応札額は4億4610万円。予定価格は4億4617万4000円で、順当に落札決定すれば落札率が99.9%。総合評価の評価点は100点満点で72.01点。

 同線の橋りょう下部工は、門脇字四番谷地地区他で、北上運河に橋長約37mの単純PCポストテンションT桁橋を架けるため、橋台工2基と基礎工2基を実施する。工事ではこのほか、道路新設に伴う路体盛土工や路床盛土工、延長196mのプレキャスト擁壁工、排水構造物工などを施工する。工期は31年3月29日まで。

 釜大街道線の橋りょう下部工新設工事は、3社が応札。遠藤興業の応札額は3億5750万円。予定価格は3億7632万5000円で、順当に決まれば落札率が94.9%。総合評価の評価点は86.28点だった。

 同線の橋りょう下部工は、門脇字元捨喰地区他で、北北上運河に橋長51mの単純鋼製鈑桁橋を架けるため、基礎工2基と橋台工2基などを行う。工期は31年3月29日まで。

 七窪蛇田線の橋りょう下部工新設その2工事は、瀬崎組のみが応札。応札額は4億0040万4000円で、予定価格と同額だった。総合評価の評価点は68.92点。

 同線の下部工は、田道町1丁目他で、JR仙石線をまたぐ橋長約300mの橋を架けるため、P1橋脚とP3橋脚の躯体工2基、A1橋台の躯体工1基、地盤改良工を進める。工期は3月30日までだが、延長する見込み。

 同橋は、約260mが4径間連続鋼箱桁橋、約40mが2径間連続プレビーム合成桁橋。残りの下部工は、A2橋台とP5橋脚の躯体工を瀬崎組が完成させたほか、P2橋脚の躯体工を日本製紙石巻テクノ(同)が施工中。P4橋脚の躯体工はJR東日本に工事委託する。

相川橋の候補者はグリーンシェルター

 同市は26日、相川橋橋りょう災害復旧工事と、北上志津川線ほか2路線道路改良工事の一般競争入札(事後審査)を開札。相川橋はグリーンシェルター(石巻支店・石巻市)が3億1522万円、北上志津川線はヤマヨシ高橋組(石巻市)が1億0883万円で落札候補者になった。総合評価ではなく、資格のみを審査して落札決定する。

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