長寿命化に43.5億円 中央雨水ポンプ場 30年度は電気棟を改築(多賀城市)
[2018/1/24 宮城版]
多賀城市は、中央雨水ポンプ場で長寿命化事業に伴う更新工事に着手する。30年度は南棟旧棟の建屋改築と電気設備工事に着手し、35年度から既設棟で耐震補強工事やポンプの更新工事を実施する。事業期間は44年度までで概算工事費は43億5000円を込んでいる。
市は30年度、同施設の長寿命化事業を本格化させる。電気設備棟は北棟と、南棟の旧棟と増築棟で構成。老朽化に伴い南棟の旧棟を改築する。改築棟にポンプは置かず高圧の電気設備だけ配置。北棟と機能を分け、低圧の電気を撤去しポンプ設備を更新する。
改築棟は敷地内に新築する。改築規模は、RC造2階建て延べ約335平方m。建築工事費は1億7500万円を見込む。建て屋1階に自家発電設備、2階に受変電設備を設置する。工事は日本下水道事業団に委託する。旧棟の解体工事は44年度を見込んでいる。
南棟の改築後は、35年度から順次、南棟増築棟と北棟の2棟で耐震補強工事とポンプ設備の更新工事を進める。ポンプ設備は、2棟に7台を集約。このうち5台を35~44年度に順次更新する。口径はいずれも1500mm(ディーゼル式)が設置されている。
北棟の工事は、33~34年度に実施する計画。低圧の電気設備の入れ替え工事を行い、37~42年度にポンプ3台の更新工事を進める。解体する南棟旧棟には電動ポンプ3台(口径400mm)が設置されている。
計画に基づく工事は、日本下水道事業団に委託。計画策定と南棟改築工事の設計は、NJS(仙台事務所・仙台市青葉区)がまとめた。土木構造物の長寿命化は、44年度以降を見込む。