WTO豊里大橋補強工 25.8億円で川田JV 348m上部工架替え(宮城県出納局)
[2018/1/10 宮城版]
宮城県出納局は9日、WTO対象「豊里大橋橋りょう耐震補強ほか工事」の入札結果を公表。川田工業(東北事業所・仙台市青葉区)・只野組(登米市)・只野建設(登米市)JVが25億8000万円で落札した。老朽化した豊里大橋(登米市豊里町川前ほか)の上部工を解体しながら、新しい上部工を架設する。
豊里大橋橋りょう耐震補強ほか工事の入札は、昨年12月15日にWTO対象案件として一般競争入札を執行した。応札したのは川田工業JVと矢田工業(仙台支店・仙台市青葉区)・丸か建設(加美町)・ファインテック(仙台市泉区)JVの2者。矢田工業JVは23億0274万円で応札した。
両者の応札額は調査基準価格の24億3819万6000円を下回ったため、これまで履行能力確認調査と総合評価が行われていた。標準型(施工計画型)の総合評価方式で審査したところ、川田工業JVは施工計画等の項目で矢田工業JVに大差をつけるなどし、総合評価点79.39点(価格60.14点+価格以外19.25点)を獲得。2番札で落札を決めた。予定価格は27億0910万7000円で、落札率は95.2%だった。
豊里大橋は県道21号河南米山線の構造物として、北上川に架かっている橋長348.9mの12径間橋。昭和45年に架設され、老朽化が進んでいる。橋脚11基は耐震補強済み。本工事では橋脚を生かしつつ、既存の上部工を解体しながら単純鋼床版鈑桁橋に架け替える。
幅員は8.6m(車道6.5m)から10~10.5m(車道7~7.5m)に広げる。これに伴い、両側の橋台も拡幅する。両側にある歩道は、片側1.5mの歩道に集約する。橋面の舗装は3148平方m。11基分の橋りょう梁も補強する。
工期は33年3月26日まで。詳細設計業務は千代田コンサルタント(仙台支店・仙台市青葉区)がまとめた。