康陽会が10億円で落札 ガス局前の市有地売却 医療介護施設を建設(仙台市)
[2017/12/21 宮城版]
仙台市は20日、旧東庁舎跡地の条件付き一般競争入札を開札した。落札者は社会医療法人康陽会(中嶋康之理事長)で、落札額は10億0039万円。宮城野区の中嶋病院などを運営する法人で、対象用地約0.5haに医療介護施設を建設する。契約後は30年2月までに登記を変更する。
場所は、宮城野区東仙台4-104-1。参加資格は個人・法人で受け付け、同法人のほか1事業者の2者が参加・応札した。最低売却価格は6億5207万円で、約1.5倍の価格で落札された。年内に土地売買契約を結び、30年2月までに登記変更手続きを進める。
同法人は、跡地に医療介護施設を建設する計画。当面は暫定利用で中嶋病院(151床)の利用者用駐車場として整備するという。中嶋病院は、急性期病棟とリハビリステーション棟で構成し、グループホームけやきや、特別養護老人ホームなどを併設している。
対象地には市の旧東庁舎があり、その後、UR仙台原町住宅が建設され、一階に旧宮城野図書館があった。28年度末までに解体され更地になっている。残存するコンクリート基礎は7カ所で、撤去工事は土地取得者が負担する。
市の普通財産はこれまで一般競争入札で売却していたが、地域配慮が必要な売却案件として市はガイドラインを策定。地域意見を踏まえ、建築用途で遊技場・風俗施設、工場・倉庫の建築を禁止する条件付きの一般競争入札で公告された。