新庁舎・保健センターを公告 新築工事 26日まで参加受付 予定価格は約39億円(亘理町)

[2017/12/8 宮城版]

新庁舎・保健福祉センターの完成パース図

新庁舎・保健福祉センターの完成パース図

 亘理郡亘理町はきょう8日、新庁舎と保健福祉センター建設工事の一般競争入札を公告する。新庁舎は悠里地区にRC造3階建て延べ6974平方mの規模で新築。利便性を考え保健福祉センターと併設する。入札には県内に本店・支店・営業所を置く企業の参加を求める。予定価格は39億0280万円。参加申請を26日まで受け付け、30年1月12日に開札する。

 公告名は「平成29年度亘理町新庁舎・保健福祉センター建設工事」。所在以外の入札参加資格は▽特定建設業の許可▽建築一式工事の総合評定値が1100点以上──など。きょう8日から仕様書の閲覧を開始し、参加申請を26日まで受け付ける。開札は年明け1月12日午前10時に役場中央大会議室で行う。

 施工地はJR亘理駅東側となる悠里地区公共ゾーン内の敷地約2.7ha。ここに庁舎がRC造3階建て6974平方m、同センターがRC造平屋2671平方mの規模で建てる。両施設は1階で連結し、自動ドアで行き来できるようにする。庁舎1階に窓口対応が必要な課、2階に事業課、3階に議場などを設け、自家発電室や屋外に炊き出しスペースなど防災拠点としての機能も持たせる。

 建設工事では2施設のほか、S造建築面積971平方mの大庇、S造平屋829平方mの外部倉庫・車庫の建築も担当する。建築に係る電気・機械設備一式も請け負う。工期は31年9月30日まで。引っ越しなど準備期間を経て、31年度内の供用開始を目指す。

 同工事の設計は三菱地所設計東北支店(仙台市青葉区)・楠山設計(同)JVが担当した。

 同町の旧庁舎は、大震災によって甚大な被害を受け、24年に解体。現在は同じ敷地内のプレハブ庁舎で業務を継続している。旧庁舎は震災前から狭あいと老朽化が問題となり、他の公共施設と合わせて移転集約を構想していた。集約先の公共ゾーン全体は約12.7haの広さで、震災後、仮設住宅用地となっていた。

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