入船保育園を建て替え S造3階2000平方m規模で計画(千葉市浦安市)

[2017/12/8 千葉版]
 千葉県浦安市保育幼稚園課は、市立入船保育園(入船6-9-1)の建て替えを計画している。市では30年度にかけて基本・実施設計を進めるため、業務を19日に開札予定の指名競争入札で業務を委託する考え(予定価格4465万円、税抜き)。新園舎の新築設計に加え、既存園舎の解体設計や、隣接する児童育成クラブの解体設計も含めており、新園舎はS造3階建てで延べ約2000平方mの構造・規模とする方針。30年度は児童育成クラブの解体に先行着手する予定だ。

 既存園舎は昭和55年に建設されたもので、RC造2階建て延べ1019平方mの構造・規模。旧耐震基準で建てられているものの、耐震性能は満たしているが、全体的な老朽化に加え、保育需要の高まりから、既存の定員170人から250人とするなど、これらに対応するため規模を拡大して新園舎を建てることに決めたという。敷地面積は新たに取得予定の部分を含めて約3000平方mで、建築面積は約800平方mを想定している。

 新園舎は既存の園庭や、解体する児童育成クラブの空きスペースなど敷地内に建設する計画で、詳細は設計の中で詰める。今回委託する業務では、児童育成クラブ(軽量S造平屋建て延べ173平方m)の解体設計を先行して進め、来夏にも既存園庭の整備と併せて、解体工事を発注したい考えだ。

 新園舎は2歳児未満と2歳児以上用の保育室などのほか、2歳児未満用の調乳室や沐浴室、トイレなどを配置。2歳児以上ではトイレのほか遊戯室や事務室、調理室、配膳室に加え、職員用トイレや休憩室なども整備する計画だ。

 設備面では出力5㎾時以上の太陽光発電設備やLED照明を採用するほか、園内LAN、電話、インターホン、CATVなどを設置。空調設備も設けるのに加え、エレベーター2台も配置予定。床暖房や調理室のドライ化を図るほか、外構工事では園庭や遊具、植栽、雨水排水、駐車場、駐輪場を整備する予定でいる。

 スケジュールを見ると、新園舎については調査や基本計画の作成を進め、来春にも設計業務に移行。秋までに積算を済ませて31年春にも着工し、外構を含めて約1年の工期を経て32年春までに完成、引っ越しを済ませて供用を始める。設計に並行して、景観条例に伴う協議や宅地開発申請を進める。

 既存園舎については、新園舎の設計に続いて解体設計に着手し、積算を含めて30年度内に完了させ、32年度の着工に備える考えだ。

 敷地の測量については、今月13日に開札する指名競争入札で別途委託。30年度には地質調査業務の委託も予定している。

 市では予定工事費として、新園舎建設に約8億5500万円、既存園舎の解体と園庭改修に約1億5000万円、育成クラブの解体工事に約560万円をそれぞれ概算している。

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