千葉駅東口の再開発 来月にも工事協定(千葉市)
[2017/12/5 千葉版]
千葉市都市局市街地整備課は、千葉駅東口地区の第一種市街地再開発事業について、来月にも施行者である千葉駅東口地区市街地再開発組合と工事に関する協定を締結する。再開発ビルの建設に並行して、クリスタルドームの撤去を含む駅前広場の再整備を図るもので、開会中の市議会12月定例会に提出した補正予算案には負担金4億2750万円の繰越明許への設定が盛り込まれている。
駅前広場の再整備に当たり市では、クリスタルドームの撤去に加え、その下にある階段の改修、バリアフリーを目的とした歩道部の段差解消、バスシェルターの撤去と設置、藤棚の撤去などを計画する。
来月の工事協定の締結後、30年2月にも再整備に着手。同9月にも完了させる予定となっている。
再開発を進めるに当たり同組合では業務代行方式を採用。28年10月に市から設立認可を受けた組合では、同月の設立総会で特定業務代行者として清水建設・松田平田設計共同事業体(JV)を選定している。
再開発の施行予定区域は、千葉市中央区富士見2丁目1~2番など約1.0ha。建設が計画されている再開発ビルは、S造(SRC造)地下1階地上9階建ての構造で、延べ床面積は約2万4880平方m。最高高さは約55mを想定している。
事業費には工事費約104億円をメーンとする約180億円を概算。再開発ビルは34年にも竣工予定で、35年3月の事業完了を目指している。
市でもこれに併せて、駅前地下道の有効活用を図るため駐輪場を整備したほか、千葉駅周辺の冠水対策として、雨水管の整備も計画するなどしている。