初のICT舗装を公告 三陸道、一括審査型3件(仙台河川国道)
[2017/11/23 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は22日、三陸沿岸道路の舗装工事3件について一般競争入札を一括公告した。同事務所では初となる舗装のICT活用工事(施工者希望I型)で、一括審査方式を適用。東北地方整備局からアスファルト舗装工事がA等級の認定を受けている単体企業、または経常JVが参加できる。
公告したのは、吉野沢地区、田表地区、伊里前地区の舗装工事。いずれも歌津本吉道路の仕上げに向けた舗装工事で、施工場所が本吉郡南三陸町歌津地区。3件を合わせた施工延長は3.5km。
舗装工の面積と工期は、吉野沢が約1万9000平方mで31年2月22日まで、田表が約1万6000平方mで同1月31日まで、伊里前が約1万6000平方mで同2月19日まで。各工事には道路土工、のり面工、縁石工、標識工、区画線工などが含まれる。概算工事規模は3件とも3億~7億4000万円。
入札は30日まで参加申請書や見積書、12月14日まで入札書を受け付け、30年1月19日に開札する。等級以外の参加資格は東北6県に事業所を置くことなど。複数の工事に参加を希望する場合は、工事ごとに申請書を提出する必要があるが、技術資料は一つで済ますことができる。
ICT活用工事は、起工測量や設計図書の照査、施工、出来形管理、検査などで3次元データを活用する。施工希望者I型は、入札時にICT活用を総合評価で加点する。ICT施工の成果は工事成績評定で加点対象となる。
同事務所は年度内に、今回の3件を含め計15件のICT活用舗装工事(施工者希望I型)を発注する予定になっている。いずれも三陸沿岸道路の工事となる。