三菱UFJリサーチ選定 卸売市場の整備・運営手法を検討(千葉県成田市)
[2017/11/21 千葉版]
千葉県成田市は20日、「成田市公設地方卸売市場再整備・市場関連施設整備及び運営事業手法検討調査業務委託」の公募型プロポーザルを実施し、優先交渉権者に三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京都港区)を選定したことを公表した。提案上限金額は939万7080円(税込み)。天神峰地区へ移転する公設地方卸売市場について、民間企業が整備する集客施設棟のほか、市場全体の運営管理について、最適な事業手法の検討を進めていく。
対象施設は、公設施設が青果棟(面積4850平方m)、水産棟(同6750平方m)、加工物流棟(同9970平方m)、民間施設が集客施設棟(同5500平方m)、関連棟(同3000平方m)。このうち、加工物流棟の内訳は、ワンストップ輸出拠点700平方m、加工施設6800平方m、商社加工施設520平方m、冷蔵・冷凍庫1950平方m。
主な業務内容は▽基本条件の整理▽民間事業者意向調査▽官民業務・リスク分担に関する検討▽最適事業手法に関する検討▽事業推進に向けた課題整理──など。履行期限は30年3月30日まで。
市場整備に向けて、市場全体の運営について、最適な事業手法を検討する。水産施設と青果施設については、既存市場業者が参入する予定。加工物流棟については、新規機能施設となることから、事業者の意向調査結果を踏まえ、事業スキームの検討を進めていく。
新生成田市場の基本コンセプトによると、集客施設棟は物販ブース(水産、青果、花きのほか、肉類・加工品など)、レストランブース、カフェ・スイーツブース、料理教室ブースなどを想定。30年度に整備・運営する民間企業を公募で選定する予定だ。
建設予定地は、27年3月末で閉園した県の旧花植木センターの跡地で、天神峰字道場80-1、81-1地先の9万4817平方m。建設や造成などに向けた基本・実施設計は八千代エンジニヤリング・野村アグリプランニング&アドバイザリー・佐藤総合計画JVが担当。年度内に設計をとりまとめ、30年度の着工、32年度の供用開始を目指す。