342の実施計画事業案を公表 海浜幕張駅 新規に北口駅広再編(千葉市)

[2017/11/16 千葉版]
 千葉市総合政策局政策企画課は15日、30~32年度を期間とする第3次の実施計画事業案を公表、29日まで意見を募集(パブリックコメント)している。新基本計画(24~33年度)に基づき、緊急性や必要性、未来への投資効果を意識して選択された342事業が盛り込まれており、海浜幕張駅北口駅前広場の再編や、JR稲毛駅東口周辺のまちづくりなどが新規事業として挙げられている。

 今回の実施計画事業案は、意見公募を経て、30年度の当初予算案ともすり合わせながら、来年2月には現況と計画の内容、目標を盛り込んであらためて計画案として公表、年度倍にまとめる予定でいる。

 ハード事業を含むとみられる新規のものをみると、交通安全教育の充実に向け、花見川緑地交通公園の設備を更新するとともに、サイクリング利用者などに向けたサービス機能の導入を検討、実施する。

 幕張新都心の円滑な移動手段の確保と、広域的なアクセス向上を図ることを目的に、海浜幕張駅北口駅前広場の再編を検討。JR稲毛駅東口周辺でも、土地の高度利用と都市機能の更新を図るため、駅前広場を含めた一体的な市街地再開発を検討するとした。

 災害対応関連では、大規模災害発生時に避難者が安否情報や支援情報などを速やかに収集・伝達できるよう、避難所の通信環境を整備。併せて、発災時における災害対応機能を維持するため、消防活動拠点である消防庁舎で非常用電源設備を整備する。

 加えて、災害時における飲料水の確保に向け、農業用井戸水を飲料水として提供するための設備を新たに整備。大規模地震時の電気火災の発生や延焼を防ぐため、密集住宅市街地を対象に、感震ブレーカーの設置をモデル的に実施していく。

 新規事業以外でも、美浜区内の幕張メッセも会場に選ばれている東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取り組みとして、バリアフリー化の推進や競技会場の安全対策を進めるとした。

 このほか主なものでは、国道357号湾岸千葉地区改良(蘇我地区)の関連整備や、塩田町誉田町線(塩田町地区)、磯辺茂呂町線(園生町地区)など都市計画道路の整備、市道中央星久喜町線(亥鼻地区)の整備が道路ネットワークの形成として挙げられた。

 市有資産の有効活用としては、稲毛海浜公園の再整備や中央公園・通町公園の連結強化、中央区役所の移転および市美術館の拡張などを実施。都市機能の集積・更新に向けては、千葉駅西口地区第二種市街地再開発(B工区)、千葉駅東口地区第一種市街地再開発、JR蘇我駅東口駅前地区のまちづくり、幕張新都心拡大地区の新駅整備などを進める。

 ハードではこのほか、下水道・水道施設・橋梁の耐震化やモノレール車両更新・車両基地の耐震補強、公共施設の吊り天井補強、浸水被害の軽減と対策強化、急傾斜地崩壊防止工事の推進などが挙げられるなどしている。

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