入札8件の概要公表 崎山トンネル工を20日公告 NATMで710m掘削(県出納局)

[2017/11/16 宮城版]
 県出納局は15日、仮称・崎山トンネル工事など8件の工事について、入札概要を事前公表した。8件とも20日に一般競争入札(総合評価方式)を公告する。開札予定日は12月14日。崎山トンネルの工事では、牡鹿郡女川町崎山地区の海岸沿いを通る国道398号の一部を山側に付け替え、工区内に延長710mのトンネルを掘削する。

 出納局が入札概要を公表した工事8件の内訳は、トンネル工事が1件、排水機場の機械設備工事が1件、被災河川の復旧工事が5件、被災海岸の復旧工事が1件となっている。

 入札の参加対象は、五間堀川赤井江遊水地排水機場設備工事が「機械器具設置工事S等級」の登録企業。それ以外は、「土木一式工事S等級」の登録企業か同条件の復興JVとなっている。

 8件とも20日に一般競争入札を公告して参加者を募り、12月14日に開札する。入札には標準型の総合評価方式を適用。崎山トンネル工事は技術提案型とし、それ以外は施工計画型を適用する。

 崎山トンネル工事の施工地は、女川町石浜字崎山。女川漁港を過ぎ、石巻市雄勝町方面に向かう国道398号は、一部区間で急勾配・急カーブが連続している上に地盤が脆弱(ぜいじゃく)化している。付近には防災集団移転地が造成されたため、県は現道に代わる安全なルートを整備することにした。事業延長920mを山側に付け替え、1カ所にトンネルを掘削する。

 本工事の施工延長は740m。このうち、崎山トンネルの延長は710mで、NATM工法で掘削する。全幅は7mとし、車道6m(2車線)を確保する。トンネル工事では内側で支保工、覆工、防水工を行うほか、起・終点で坑門工を行う。車道のコンクリート舗装は4370平方m。

 トンネルを含めた道路詳細設計は、国際航業(仙台支店・仙台市若林区)が担当した。土木部道路課が公表している発注予定では、工期に約40カ月、概算工事規模5億~24億7000万円を見込んでいる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.