大衡仙台線の設計委託 大衡~大和間 八千代エンジで概略(県仙台土木)

[2017/11/14 宮城版]
 県仙台土木事務所は、「吉岡他道路概略設計業務委託」の指名競争入札を9日に開札し、八千代エンジニヤリング(東北支店・仙台市青葉区)が551万3000円で落札した。予定価格は689万2000円で、落札率が79.9%。同業務は、都市計画道路の北四番丁大衡線(県道大衡仙台線)のうち、黒川郡大衡村~大和町間の延長3km区間について概略設計をまとめる。履行期間は30年3月23日まで。

 概略設計をまとめるのは、大衡村大衡の国道4号から、大和町宮床の国道457号までに至る延長6.4kmのうち、現道がない延長3km区間。ここに大衡仙台線の一部を暫定2車線で整備する計画。現地は主に里山の丘陵部となっている。

 同業務の内容は、道路新設に向けたルート調査や、概算事業費の算出など。9日の入札には10社が応札し、うち2社は調査基準価格を下回り、落札不適当と判断された。10日付で落札決定した。

 大衡仙台線は、都市計画決定の全体延長が23.8kmで、幅員が車道13mと両側歩道を合わせ計23m。起点は大衡村大衡の国道4号と大衡落合線との交差点で、終点が仙台市青葉区木町通の国道48号との交差点。

 全体のうち、仙台市が延長10.4km、県が延長5.2kmを整備し、供用済み。県の整備区間のうち、延長3.8kmが4車線、延長1.4kmが暫定2車線となっている。

 現在は、県仙台土木事務所が暫定2車線の供用済み区間から先で、大和町宮床の国道457号までに至る延長1.8km区間について、宮床工区として暫定2車線での道路整備を進めている。完成目標は30年度。

 先月26日には「宮床道路改良工事」の一般競争入札を開札し、旭興業(加美郡加美町)が1億3700万円で落札した。施工延長は907mで、1万1100立方mの掘削工や、1万0300立方mの盛土工、のり面工、補強土壁工、舗装工などを進める。工期は30年3月28日まで。

 宮床工区から先の国道4号までに至る区間は延長6.4kmで、うち3.4kmは国道457号との重複区間となっており、すでに2車線の道路が整備されている。八千代エンジニヤリングで概略設計をまとめるのは、この重複区間を除く延長3kmの道路新設について。

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