猫実A地区1.4㏊の区画整理 年度内の都市計画決定へ(千葉県浦安市)

[2017/11/11 千葉版]
 千葉県浦安市まちづくり事務所は、市施行で進める計画の「猫実A地区土地区画整理事業」について素案を策定、概要を公表し、縦覧と公述の申し出を20日まで受け付けている。今後は早ければ30年1月末から2月にかけて案として縦覧し意見書を受け付け、都市計画審議会による審査を経て県知事に申請、早ければ年度内にも都市計画決定される見通しだ。30年度以降は事業認可に向けた手続きを進めるとしている。

 猫実A地区土地区画整理事業は、猫実3丁目、4丁目の各一部となる約1.4㏊を対象とする比較的小規模なもの。東西メトロ浦安駅の南東側約400mに位置する古くからの市街地で、道路が狭あいなため緊急車両の通行が困難な状況となっており、このうち約8㏊が県内で唯一「地震時等に著しく危険な密集市街地」として国から公表されるなど、防災面での課題が指摘されていた。

 区画整理に当たっては、区域の南北中央部を通る「新中通り」を、主要な生活道路として幅員12mに拡幅することをメーンに、幅4~6mの区画道路も土地利用計画に整合させながら適宜配置するとともに、区域の3%以上、計画人口1人当たり3平方m以上の公園も配置する計画だ。

 この猫実A地区のすぐ南側の地区約2.1㏊で市はこれまでに、堀江・猫実B地区土地区画整理事業を施行。平成20年10月に事業認可を経て、猫実A地区に先駆けて新中通りを整備するなどし、26年8月の換地処分公告により事業が完了している。

 今回の猫実A地区では、防災まちづくり勉強会や設立準備会を経て、28年9月に「新中通り・猫実A地区まちづくり協議会」が設置され、区画整理事業の説明や個別説明会、アンケート調査などが行われている。

 また、これらのエリアを含む堀江・猫実元町中央地区では今後についても、防災まちづくり方針案の策定や、新橋周辺広場整備についての勉強会やワークショップの開催が予定されており、このうち堀江三丁目の境川沿いに整備が計画されている新橋周辺広場については、利用イメージの協議や防災に配慮した多目的広場として必要な機能や配置などを検討する予定でいる。

 広場は従前に市が取得していた境川沿いのさら地の約1200平方mの一部に整備が計画されており、広場に至る避難路の予備設計を含めた基本設計を、8月の入札で道路建設コンサルタント(千葉市中央区)に委託、ワークショップの意見も反映させて、年度内にも成果がまとまる見通しだ。

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