丸森で農道2km整備 柳田峠2期 来年度から施工(県大河原振興)
[2017/11/10 宮城版]
県大河原地方振興事務所は、伊具郡丸森町字四重麦二~字峠野上地区に延長2041mの農道を整備する。柳田峠2期地区の農道整備として27年度に事業採択を受けており、本年度に延長約1kmの詳細設計や用地調査を委託し、来年度から用地買収を進めるとともに、一部区間で着工する予定だ。総事業費は現時点で5億5850万円を試算している。
農道は、5~14年度に柳田峠1期地区の事業で、丸森町道五福谷・金ケ作線から延長2820mを整備した。2期事業では、その続きとして同町字峠野上地区の県道梁川丸森線までに至る区間を整備する。
2期地区の農道整備は、すでに幅員約2.5mの舗装された現道があるため、基本的には拡幅となるが、一部で曲がりくねった場所があるため、延長150mは道路新設となる。新しい農道は有効幅員5mで、路肩を含め全幅6mを確保する。道路脇には側溝を敷設する。現道の沿線は多くが畜産用の草地や原野となっている。水稲や畑の農作業にも利用される。
28年度には、延長約1km区間の基本設計業務をサトー技建(仙台市若林区)に委託し、新しい農道の法線を決めた。同区間は先行的に整備するため、年内に詳細設計業務を指名競争入札で委託する。残る延長約1kmの基本設計業務は、来年度に委託する予定。
本年度はこのほか、農道他地質調査業務を指名競争入札で委託する。開札日は16日。履行期間は30年3月23日まで。
農道整備の財源は、農山漁村地域整備交付金を活用する。当初の計画段階では、事業費に5億7900万円を試算していた。完成目標は32年度までだが、さらに延びる可能性がある。