柴田富沢の農地再整備 村田町で排水機場を補修(県大河原振興)

[2017/11/9 宮城版]
 県大河原地方振興事務所は、柴田郡柴田町大字富沢地区で農地の区画整理事業を進めるとともに、柴田郡村田町大字関場地区他で農業用の南田排水機場と新舟渡排水機場を補修する。区画整理の受益面積は107.9haで、28年度から調査計画のとりまとめ作業を進めており、今後の事業化を目指す。排水機場2カ所の補修は32年度の事業化を構想している。

 区画整理事業を計画しているのは、五間堀川の左岸側で、現況が1区画当たり10~30haの農地。関係土地改良区は柴田町土地改良区。区画整理で1区画当たりの標準面積を1haに大区画化し、農道や用排水路などを整備し直す。

 昨年度は、同地区の基本計画作成業務を大江設計(仙台市青葉区)に委託した。本年度は、同地区の排水対策検討業務について、10月26日に指名競争入札を開札し、仙台土木設計(同)が712万8000円で落札した。現況の湛水・排水状況などを調査する業務で、履行期間が30年3月23日まで。

 排水機場2カ所の補修は、本年度に排水解析業務を委託し、30年度から事業計画を作成して、31年度で事業採択の申請を行い、32年度の事業化を目指す。

 南田排水機場は、口径800mmの横軸斜流ポンプが2台備わっており、排水能力が毎秒2.4t。建屋はRC造平屋120平方mの規模。敷地面積は1800平方m。昭和61年に設けられた。

 新舟戸排水機場は、横軸斜流ポンプが3台設けられており、うち2台が口径800mmで、残り1台が口径500mm。排水能力は毎秒3.3t。上屋はRC造平屋177平方mの規模。昭和63年に建てられた。

 改修では、老朽化によってエンジンが動かないポンプがあるため、エンジンを交換する。併せて、モーターポンプなども修繕する。排水機場の管理は村田町が担っている。

 排水解析業務は、「沼田地区排水解析業務」として16日に指名競争入札を開札し、委託先を決める。同業務では、確率雨量ごとに雨量を算出するほか、排水機場が動かなくなった時の損出がどれくらいになるか試算し、事業効果の算出に役立てる。履行期間は30年3月23日まで。

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